2018年7月12日木曜日

お口の中の状態は絶え間なく変化しています。歯や歯ぐきの健康を保つためには、定期検診が欠かせません

予防歯科とは、虫歯や歯周病を防ぎ、健康なお口を維持する予防処置を行います。
歯科医療の先進国である欧米諸国では、歯科医院の役割が「治療」から「予防」へ徐々に変わってきました。その流れを受けて、日本でも予防歯科が重要視されるようになってきています。予防歯科の目的は、「お口を健康に保ち、生涯自分の歯で過ごす」ことです。虫歯や歯周病を治療することはもちろん大切なことですが、何より大切なのは虫歯や歯周病にならないことです。そのためには、日々の正しいブラッシングと定期検診が重要になってきます。
バイオフィルムを除去するPMTC
お口の中に潜んでいるバイオフィルムは虫歯や歯周病菌などの細菌の固まりです。これが歯の回りをすっぽりと覆い、その上からプラークが付着すると、虫歯や歯周病を引き起こします。バイオフィルムは毎日の歯磨きでは完全に落としきれません。これを取り除いてくれるのが、歯の専門家が行うPMTC(Professional mechanical tooth cleaning)です。PMTCは専用器具を使ったプロによる歯のクリーニングです。歯の表面の汚れや歯周ポケットの内側の歯の根の表面に付着しているバイオフィルムまで除去できます。処置後は歯の表面がツルツルになり、虫歯や歯周病予防効果もあります。

歯の健康を守る定期メインテナンス
お口の中の状態は絶え間なく変化しています。歯や歯ぐきの健康を保つためには、定期検診が欠かせません。患者さんのライフスタイルや口腔内の状態によっても異なりますが、3か月~半年に一度の定期検診をお勧めしています。メインテナンスを受けることで処置した歯が長持ちし、新たな虫歯や歯周病が見つかれば、早期に処置できます。長期にわたり安定した歯の状態を保つことができます。定期メインテナンスは、おいしいものを食べ、健康でいられる秘訣です。いつまで健康で丈夫な歯を守るためにも、ぜひ、定期的に受診してください。
大切な歯を守るためには治療より予防~予防歯科~
いつまでもご自身の歯で食事や会話ができることは、何より快適であり、健康的なことです。入れ歯(義歯)やインプラントなどの治療法で歯を補うこともできますが、天然歯以上の機能性を持つものはありません。

お口の健康維持のためにもっとも大切なことは、虫歯や歯周病といったお口のトラブルを未然に防ぐことです。虫歯になると歯を削る処置をしますが、これにより歯はダメージを受け、治療を繰り返すことでどんどん歯を失うリスクを高めてしまいます。また、歯周病は歯を失う理由の第一位であるお口のトラブル。いずれも、発症・再発しないよう「予防」で未然に防ぐことが大切です。

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