2018年7月25日水曜日

歯周病は日本人の成人の約8割が患者、もしくは予備軍ということをご存じでしたか?

歯ぐきの腫れや出血は歯周病の代表的な症状。「よくあること」とそのまま放置してはいませんか?大変多くの方に歯周病の疑いがあるのですから、「よくあること」と思ってしまうこともわかります。しかし、放置しておいても改善は難しいでしょう。歯周病は日本人が歯を失ってしまう原因の第一位。大丈夫と油断していると、取り返しのつかない事態をまねきかねません。
ほかでもない大切なご自身の歯です。普段からしっかりとケアすることはもちろん、気になる症状がありましたら早めのご相談を心掛けてください。
歯周病の4つの原因
歯周病菌
歯周病は細菌による感染症です。口腔内にひそむ細菌の数が多ければ多いほど、歯周病リスクが高まります。
口内環境
歯周病菌がひそむのはプラークです。十分にケアが行き届いていない場合はプラークも繁殖してしまい、歯周病菌の繁殖をまねいてしまいます。
乱れた噛み合わせ
乱れた噛み合わせは歯みがきがしづらくプラークや歯周病菌の繁殖をまねくばかりか、咀嚼圧が均等にならないため一部の歯周組織にダメージを与え、歯周病のきっかけをつくってしまいます。
全身疾患
糖尿病や高血圧など一部の全身疾患は身体の抵抗力を弱め、歯周病リスクを高めます。全身疾患を改善することで、歯周病リスクも低くなります。逆に歯周病が全身疾患を引き起こすリスクもあります。
歯周病治療には、確固たる治療の流れがあります
家庭用超音波スケーラー
<歯周病治療の流れ>全体を通じて、きちんとブラッシングできることが治療がうまくいく条件です。
①歯茎の1回目の検査(歯と歯茎の境目に歯周ポケットという隙間が出来るので、その深さを測ることでどのくらい歯周病が進んでいるかを調べます)
②歯石取り(初めは浅い部分の歯石を取って、歯茎の回復具合を見るために待ちます)
③歯茎の2回目の検査(1回目に比べて、どのくらい良くなったのか、まだ治りの悪いところはないか検査します)
④第2段階の歯石取り(最初の歯石取りでは取り切れない深い部分の歯石を取り除きます。場合によっては麻酔します)
⑤より精密な詳しい歯茎の検査(第2段階の歯石取りでどのくらい歯茎が回復したのかをみます)
⑥定期的なメインテナンス(せっかく良くなったのですから、その状態をキープすることが大事です)
*上記の流れのなかで、どうしても治りが悪く、再発の危険性が高い場合は、歯茎を外科的に切開し、中をきれいにする手術(歯周外科)が必要な場合もあります。 歯周病の治療は、その性質上、ある程度の期間はかかってしまいます。また、保険内診療ですので、歯石取りと検査の間隔は一定期間空けなくてはなりません。 なかなか効果が見えにくい治療ですので、お口の中の写真やレントゲン写真等でしっかりご説明させて頂きます。
歯を長持ち出来るかどうかは、歯周病へのアプローチ次第です。

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