2018年7月9日月曜日

初期中期には自覚症状がないため、何らかの異変に気づいたときには、すでに重傷になっていることがあります

「歯肉が腫れている」「ブラッシングをすると出血する」といった症状は歯周病の代表的な症状です。
初期中期には自覚症状がないため、何らかの異変に気づいたときには、すでに重傷になっていることがあります。

歯周病とは、プラーク(歯垢)に棲む歯周病菌が毒素を出すことによって歯肉に炎症を起こし、次第に歯肉や歯を支える顎の骨を溶かしてしまう病気。放置しておくと歯は支えを失い、最終的には抜け落ちてしまいます。

実は、日本人が歯を失う原因の第1位に挙げられており、治療は早めが肝心です。またその一方で、歯周病は原因がはっきりしているため予防できる病気でもあります。歯周病で大切な歯を失ってしまわないよう、早期治療や予防を心がけましょう。

歯肉炎
歯肉に炎症が起きている状態。ブラッシングの際などに出血しやすくなります。歯周ポケット(歯と歯肉の境目の溝)の深さは、3mm程度です。
軽度歯周炎
顎の骨が溶けはじめた状態。歯肉が腫れ、ブラッシングの際に出血が見られるだけでなく、冷たい水がしみたり、口臭が出たりします。歯周ポケットの深さは、4mm程度です。

中等度歯周炎
顎の骨が半分くらい溶けた状態。歯を指で押すとグラつきます。歯肉の腫れや出血に加え、歯が浮くような感じがしたり、口臭が強くなったりします。歯周ポケットの深さは、6mm程度です。

重度歯周炎
顎の骨の3分の2以上が溶けた状態。歯のグラつきがひどくなります。歯肉が下がり歯根が露出し歯が長く見えたり、歯と歯肉の境目から膿が出て口臭がよりきつくなったりします。この状態を放置すると、最悪の場合、歯が抜け落ちます。歯周ポケットの深さは、8mm程度と非常に深くなります。
予防歯科のメリット
プロの目でチェックし、プロの手でケアすることにより、問題を早期に発見したり、むし歯や歯周病になったりするのを未然に防ぐことができます。病気になってからの治療に比べ、費用も低く抑えられます。また、予防のための処置のほうが痛みは少なくて済みますし、定期的に行うことで見た目や口臭なども気にならなくなります。

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