2018年7月27日金曜日

歯の健康にとって大切なのは、虫歯や歯周病などになってから行う「治療」ではなく、病気を未然に防ぐためのケア――「予防」です

予防歯科では、口腔内の状態を確認し、むし歯、歯周病の検査、定期清掃を行います。
その他、ブラッシングや食生活の注意点、唾液・細菌検査、かみ合わせの検査なども行うことも基本的な項目です。むし歯・歯周病を未然に防ぐことは、歯だけではなく、全身の健康にも役立ち、あらゆる病気から貴方を守ります。むし歯・歯周病と生活習慣病は密接な関係にあり、最近、糖尿病・心臓病・高血圧などにも影響を及ぼしていることが分かってきています。
定期検診・クリーニングが歯を守るカギになります
皆さんはむし歯や歯周病などの治療が終わった後、予防歯科で定期検診やクリーニングを受けていますか? 日本ではむし歯や歯周病などを「予防する」という意識があまり浸透していません。ところが、予防歯科でクリーニングを受けているかどうかで、将来の歯の残存数が変わってしまうというデータがあります。グラフでもお分かりいただけるように、80歳で残っている歯の数は、予防歯科の先進国・スウェーデンと日本とで13本も違います。この数は、専門的なクリーニングによって、お口の中に細菌が棲みついている細菌の膜(バイオフィルム)を除去している国民の数と比例しています。つまり、高齢になってからも歯を残しておくためには、クリーニングなどの専門的なメンテナンスが欠かせないのです。

虫歯の進み方
虫歯は、以下のように進行していきます。初期段階である【CO:脱灰】は自覚症状がなく、ブラッシングやフッ素塗布などにより自然治癒が可能です。【C1:エナメル質の虫歯】の段階になると、すでに自然に治ることはなく、徐々に痛みや不快な症状が増していきます。重症化した【C3:神経まで達した虫歯】の段階まで放っておくと、抜歯や根管治療の必要があり、治療期間も費用もかさみます。さらに【C4:末期の虫歯】まで進行すれば、抜歯を避けられません。こうならないよう、1日でも早く虫歯治療を開始する必要があります。
予防について
歯の健康にとって大切なのは、虫歯や歯周病などになってから行う「治療」ではなく、病気を未然に防ぐためのケア――「予防」です。虫歯や歯周病になってからの「治療」は歯へのダメージが大きく、治療をしても完全に元通りにはできません。通院にかかる時間や費用も増えます。だからこそ、「予防」は「治療」よりも大切です。治療が必要になる前に定期的な予防で、健康な口腔内環境を保ちましょう。

噛み合わせの確認
噛み合わせが乱れ、歯と歯が重なっている部分があるとブラッシングが難しくなり、虫歯や歯周病が起こりやすくなります。また、噛み合わせの乱れが全身のゆがみを招くことも。噛み合わせに問題がないか確認し、問題があれば適切な治療を行います。

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