2018年7月17日火曜日

歯周病の主な原因は、お口の中の細菌です。食べ残しが歯垢(プラーク)となり、そこに細菌が繁殖し歯肉の炎症を引き起こします

ある報告によりますと、30歳代の約80%が歯周病に感染し、35歳以上の約70%が歯周病で歯を失っていると示されています。日本人にとって歯周病は正に国民病ともいえる病気です。歯周病は、歯を支えている骨が溶けていく病気です。初期段階では自覚症状がほとんどありません。そのため、歯周病に気づかないまま進行していくケースがほとんどです。

進行すると歯茎の出血や腫れなどの自覚症状が現れますが、この段階ではかなり進行しています。治療をせずに放置していると、やがて歯がぐらつき、最後には自然に抜け落ちてしまいます。最近の研究では、歯周病で歯を失うだけでなく、様々な病気の原因にもなっていることが確認されています。
歯周病の主な原因は、お口の中の細菌です。食べ残しが歯垢(プラーク)となり、そこに細菌が繁殖し歯肉の炎症を引き起こします。主な症状には歯茎の腫れや出血、お口の中の粘つきや口臭などがあります。歯周病のメカニズムは、歯に付着したプラークや汚れの中に細菌が侵入して、歯に付着しバイオフィルムを形成します。そして、この細菌が毒素を出して炎症が起きます。さらに、炎症が歯肉内部まで広がると、歯を支える歯槽骨といわれる骨が溶けていきます。

健康な状態の場合は、歯は歯槽骨にしっかり支えられていますが、歯槽骨が溶けてくると歯を支えきれなくなり歯がぐらつき始めます。そのまま治療せずに放っておきますと、最終的に歯が抜け落ちてしまいます。
歯周病の恐ろしさは、初期段階では自覚症状がほとんどとないことです。歯のぐらつきや、歯茎からの出血などの症状が現れたときにはかなり進行していることもあります。二次的に人体に悪影響を与える可能性もあり、心疾患への影響や早産の可能性、糖尿病の悪化などの要因にもなり得る恐ろしい病気です。歯周病は歯周病治療で防げます。しっかりプラークコントロールを行いながら、大切な歯を守っていただきたいです。

スケーリング
初期から中期の歯周病には、歯や歯根の表面に付着した歯石を落とし、表面を滑らかにしてキレイな状態にする治療が必要です。

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