2018年7月18日水曜日

歯周病はお口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします

歯垢とは細菌の塊で、これが産生するさまざまな物質により、歯肉で炎症が起こるなどの症状が現れます。現在、歯周病は歯を失う一番の原因と言われており、初期段階にはほとんど自覚症状が現れないという特徴があります。そのため、大切な歯を歯周病から守るためには歯科医院で定期メインテナンスを受け、早期発見・早期治療に努めることが大切です。

歯周病と全身疾患の関係
歯周病はお口の中だけでなく、全身の健康にも影響を及ぼします。特に関連が深いとされているのが糖尿病で、歯周病が慢性炎症となると「1型糖尿病」を悪化させることがわかっています。そのほか、「虚血性疾患」「心内膜炎」「心筋梗塞」などとも深い関わりがあるとされています。こうした情報を患者様に正しくわかりやすくご提供することで、歯周病に対する知識・理解を深めてもらい、歯周病予防のモチベーション維持に役立てていただけるようにしています。
食生活
規則正しく、バランスの良い食事を心がけましょう!
どんなに健康な人でも、からだが疲れていたり、風邪気味のときには、歯が浮いたり、噛み合わせがおかしくなったりすることがあります。このようなことが起こらないためにも普段から、規則正しく栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

歯につきやすい食べ物に気をつけて!
最近の食べ物は粘着性があり、食片の粒も小さく歯に絡みつくことが多々あります。歯についた食べかすはプラークの栄養になってしまいます。食後はブラッシングで取り除くようにしましょう。

歯の自浄作用を生かしましょう!
歯には、自浄作用といって、自ら歯を清掃する働きがあります。
りんご、なし、柿などの果物、人参、きゅうり、セロリなどの野菜は歯の汚れをとってくれる働きが大きいので、細かく切って食べるのではなく、なるべく大きなままで食べることが、この働きを最大限に生かすことになります。
食べる順番も考えてみましょう!
ブラッシングでも述べさせて頂いた通り、プラークを歯ブラシで完全に取り除くのは無理なことです。さいわい人には、細菌に対する抵抗力がありますから、70%80%以上プラークが取り除かれていれば、なかなか発病はしません。しかし、20%30%の取り残しが何ヶ月、何年も放置され、積み重なれば発病することになります。また、プラークを放置するとできる歯石は、本人がどんなに努力をしても取り除くことはできません。歯肉の上に見えている歯石や、歯肉の下(歯周ポケット)の見えないところにできている歯石を全て取り除き、管理することが必要です。最低でも半年に一度は歯科医院でクリーニングと定期検診を受け、歯周病の予防に努めましょう!

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