2018年7月20日金曜日

ブラッシング時に歯ぐきから出血することがありますが、まだ痛みはありません

日本人成人の80パーセント超が歯周病日本人成人の80パーセント以上が歯周病にかかっており、歯を失う原因のトップが歯周病、というお話をご存じでしょうか。とはいえ、「自分は歯周病ではない」と思われる方も多いかもしれません。初期の歯周病は自覚症状がないという点が、歯周病の怖い面でもあるのです。

「歯ぐきから血が出る」「歯ぐきが腫れる」「歯がグラグラしている」「臭が気になる」などの自覚症状が出る頃には、歯周病はかなり進行してしまっています。そのまま放置していると、歯を支えている歯槽骨が溶け、歯が抜け落ちてしまうリスクが高まります。歯周病は治療をすれば、進行を食い止めることができます。ですが、一度溶けてしまった歯槽骨は、簡単には元に戻すことできません。
初期
ブラッシング時に歯ぐきから出血することがありますが、まだ痛みはありません。
歯周ポケット(歯と歯ぐきの溝)の深さ:4mm程度 ※健康時の深さは3mm以下

中期
歯ぐきが炎症を起こし、赤く腫れています。顎の骨が溶けはじめ、歯はぐらぐらしはじめます。
歯周ポケットの深さ:46mm

末期
顎の骨が大きく溶かされ、歯ぐきから膿が出ることで口臭が増します。歯は大きくぐらぐらし、最終的には抜け落ちてしまいます。
歯周ポケットの深さ:6mm以上
「歯医者とは、歯が痛くなってから行く場所」というイメージは、とて も根強いものです。しかし、虫歯になったら削り、また再発したら削り……ということをくり返していては、その歯を失うのを待っているのと同じこと。

近年では歯科医院の役割が見直され、「痛くなる前に行く場所」という考えが浸透しつつあります。「なる前の診療」で虫歯や歯周病を予防すれば、大切な歯が守られ、また治療の痛みや費用の負担も抑えられます。ご自身のために、予防歯科に通う習慣を身につけましょう。

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