2018年11月13日火曜日

今、歯科先進国として注目されているのがスウェーデンです。

予防歯科というとどのような歯科治療を想像されるでしょう?フッ素の塗布とか歯石取りと思われる方が多いようです。しかし、これだけでは不十分です。根本解決がなされないまま目先のことだけに対処するだけでは防ぐことが難しいのです。
定期的に歯科医院にいってクリーニングしてるけど、処置が必要になることがある人がよく相談にいらっしゃいますが、まさに根本解決が必要な例です。お口を守るためには歯ブラシとフロスを使ったプラックコントロールの習慣化と歯に対して必要以上に力がかからないように力のコントロールをする大原則が必要なのです。それをベースにさまざま治療を取り入れていくのです。審美治療や、インプラント治療ももちろんこの総合的な考え方をもとにした枝葉の治療でないと長期間持続するのはなかなか難しいものです。
虫歯やかぶせものなどの治療をする上でも【予防歯科】の考え方は必要です。いくら削って詰めても、???どこかに虫歯菌がいてお口の細菌を歯ブラシや薬で少なくしようと頑張っても、環境が整っていないと限界があり、残念なことになってしまいます。例えば、かぶせた歯にすきまがあれば細菌がはいりやすく、またまた虫歯や歯周病になってしまうことがあるのです。そうなると虫歯や歯周病は細菌の巣ですから、そこからまた広がっていってしまうのです。
日本は虫歯と歯周病が多すぎる
今、歯科先進国として注目されているのがスウェーデンです。
スウェーデンの平均の虫歯の数、歯周病にかかっている人の割合はどちらも日本のおよそ3分の1
しかし、昔はスウェーデンも日本と同じく、虫歯・歯周病の多い国でした。
なぜそこまで減ったのかというと、危険を感じたスウェーデンは、国を挙げて予防歯科を推進したからなのです。
すると、虫歯・歯周病にかかる人が1/4まで減り、現在では80歳になっても20本もの天然歯が残っているというデータがあります。

予防歯科の目的は「お口の中の健康を生涯維持し、美しい歯を守る」ことです。小さなお子様であれば、虫歯を増やさないお口の環境を保つことが可能です。また、治療した部分の再発予防、口臭、歯の汚れを防ぐことができます。残念ながら、毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも、セルフケアでは、虫歯の原因となるバイオフィルムや、お茶・コーヒー・タバコなどの汚れを完全に落とすことはできません。 正しいセルフケアに加え、定期的な歯科医院でのケアが将来の口腔内環境を整え、自然で美しい歯を守るのです。
歯科医院のイメージは、「歯が痛くなったら行くところ」ですが、歯は一度失うと二度と生えてくることはありません。
健康な歯を維持し、生涯ご自身の歯で美味しく食事を楽しみたい方は、今から予防歯科を始めましょう。
予防歯科の診療
虫歯や歯周病のチェック、また、現在健康でもこの先注意が必要な部位の確認を行います。
お口の状態と生活環境にあわせ、その方に適したブラッシング、正しいホームケアを丁寧にご指導いたします。歯石除去、お茶・コーヒー・タバコなどによる歯表面の着色除去、PMTC(クリーニング)、フッ素療法を行います。

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