2018年11月29日木曜日

まず当医院の虫歯治療では、MI治療を第一に考えています

まず当医院の虫歯治療では、MI治療を第一に考えています。MI治療とは健康な歯質を出来るだけ削らずに残して治療するという方法です。現在は歯科材料も進化して、以前は削って銀歯にしないといけなかった所も、虫歯の所だけを削って歯と同じ白い材料の詰め物で治療出来る様にもなってきています。(虫歯の形や大きさによっては、金属でなければ対応できない所は金属になります)また虫歯が進行していて神経まで達してしまっており、歯の中や根の中に細菌が入っている場合に根の治療をするのが歯内治療です。針のような器具と薬を使って根の中を無菌にする目的で行いますが、最近ではレーザー等を使い以前よりも殺菌効果もあり、通院期間も短くなってきています。
また歯周病は歯肉炎と歯周炎に分かれており、歯茎だけに炎症が起きているものを歯肉炎、歯茎とその周りの歯周組織(歯根膜や歯槽骨)に炎症が及んでいるものを歯周炎(歯槽膿漏)と言います。どちらも原因は磨き残しの歯垢と歯石です。逆に言えばお口の中に歯垢がなければ歯周病にはなりません。そこで当医院に来院して頂いている患者さんには、歯周病の原因や作用機序を説明し理解して頂いた上で、歯周病の治療を行っております。
ただ歯垢・歯石を除去するだけや磨き残しをなくせ、ここをこう磨けと言われてもそれがなぜか解らないとやる意欲も起きないと思います。歯科医院まかせにならず自分の歯は自分で守るという意識を持って頂きたいからです。また慢性の持病をお持ちの方や、妊娠中の女性の方は特に歯周病が悪くなりがちのため注意が必要です。そしてどうしてもやむを得ず抜歯となり、歯を抜いて無くなった所には義歯(入れ歯)やブリッジ(連ながった差し歯)、インプラントを入れたりします。それが欠損補綴です。人の口の中は様々で複雑な形をしており、噛み合わせも色々です。失った歯の所にはそうした様々な背景を考慮して、おひとりおひとりに合った物を提供する様に心がけております。

予防歯科とは、歯周病の所でもお話しましたが虫歯も歯周病も原因は磨き残しの歯垢の塊、すなわち細菌の塊です。そのため出来るだけ磨き残しをなくすために、磨き方の練習や指導をさせて頂いたり、歯ブラシの他に補助用具を説明したり、歯垢・歯石除去の他に「PMTC」と言って専用の器具を用いて歯ブラシではとれない歯の表面に付いたヌルヌルした歯垢の塊(バイオフィルム)を除去したりします。これらは定期検診の一貫として行わさせて頂いていますが、お口の中の状態によりその間隔は人により違いますが1ヶ月、34ヶ月、6ヶ月に分かれます。特に歯周病の方や、乳幼児期、学童期のお子様は34ヶ月をおすすめします。
半年間隔だと歯周病の方は悪化したり、乳幼児期、学童期のお子様は虫歯が進行して神経まで達する様な大きな虫歯になっていたりする傾向にあるからです。悪い所が早く見つかれば痛みも少なく治療も終ります。今までは痛くなってから初めて歯医者に行くという事が多かったと思いますが、これからは予防の時代なのです、何ともない時こそ検診・予防を受けて、歯医者を恐い・痛いというイメージから楽しく気持がいいと言うイメージに変えてみてはいかがですか。

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