2018年11月20日火曜日

歯は毎日きちんと磨いていても、どうしても歯の隙間や歯肉の中などに磨き残しや歯石が付いて来ます

最近、歯科医院に来院される方のなかで目的が治療のみでなく、口の中の清掃であったり、歯の検診であったり、というかたも時々いらっしゃいます。また、治療が終了した方も、そこから定期健診というかたちで、予防に入っていきます。病気も早期発見、早期治療が大事ですが、それ以上に病気にかからない為の大切なのは言うまでもありません。健康でより良い生活、QOL(クオリティー・オブ・ライフ)のために、予防と言う分野はとても大切なものと言えます。

ブラッシング指導
一口にブラッシングと言っても、歯の磨き方はたくさんあります。
また、個人個人の口の中の状態や、まだ乳歯だけの子供や乳歯と永久歯の生え変わり時期の小学生、歯周病の方、などそれぞれに磨き方が違います。また、自分の歯の磨き方の癖や、磨きにくい場所などは皆さん意外と気がつかないものです。どのように磨いたら一番効果的か、今の自分のブラッシングの仕方は合っているのか、きちんと磨けているのか、など、知っておくとムシ歯や歯周病予防に役に立ちます。
PMTC
歯は毎日きちんと磨いていても、どうしても歯の隙間や歯肉の中などに磨き残しや歯石が付いて来ます。その汚れが何日も付いたままになると、そこに細菌が集まり、歯の表面に膜を作ります。これをバイオフィルムと言います。バイオフィルムは一度形成されると歯ブラシではなかなか取る事が出来ないため、放っておくとムシ歯や歯周病が進行します。これらを防ぐために、歯科衛生士が機械や専門のジェル、ペーストを使ってバイオフィルムを破壊・除去し、歯の表面をツルツルに磨いていきます。歯の表面を磨くことにより、プラーク(歯垢)がつきにくくなるので、バイオフィルムも形成されにくくなるわけです。
ムシ歯を予防するには、プラークコントロールが大切です。(プラークとは、歯に付いた汚れ 細菌層のことです。)それ以外にも普段から規則正しい生活と、バランスの取れた食事やブラッシング、歯科医院による定期健診を受ける事をお勧めします。自分では磨いているつもりの歯も、意外と磨き残しがあるものです。磨いているのと磨けてるのは違うのです。 磨き残しがあるとプラークの中の細菌が歯ブラシでは取れない頑固なバイオフィルム(細菌の層)となってしまいます。そうならない為にも歯科医院でのPMTCをうけておくと安心です。

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