2018年4月6日金曜日

永久歯は本来、上下合わせて28本あります。

これまでは、歯が痛くなったり、歯がグラグラしたりと症状を自覚してからはじめて歯医者に行くことが当然だと考えられていました。しかし、あらかじめ病気にならない口腔内環境を整えておけば、治療で痛い思いをしたりダメージを受けたりする負担がなくなるのはもちろんのこと、一番重要なのは歯を失うリスクにさらされずに済むことです。そのため近年では、病気になる前にメインテナンスを受けることを目的として歯医者に行くという考えが広まりつつあります。それが予防歯科です。将来どれくらい自分の歯を残せるかを考える
永久歯は本来、上下合わせて28本あります。
本来であれば、80歳の時点で20本くらい残っていればお口の健康状態は良好だといわれています。しかし実際には、80歳の時点で天然歯が平均78本しか残っていないのが現実です。歯は、削れば削るほどダメージを受けてもろくなるため、治療のたびにその寿命を縮めてしまいます。ですから、歯は治療して機能を維持していくより、予防して守っていくこと(予防歯科)が大切であり、重要なのです。

予防歯科の先進国のケースから見える重要性
例として北ヨーロッパのスウェーデンは、「予防歯科」先進国として多くの人に知られていますが、スウェーデンも、過去には、多くの人が虫歯や歯周病で歯を失っていたようです。その状況を改善するためにスウェーデン政府は、1970年代に「予防歯科」を国家的に大きなプロジェクトとしてスタートしたところ、効果を発揮し、現在のスウェーデンは、世界で最も虫歯や歯周病などの歯科的疾患が少ない国と評価を受けています。
また国民の認知度として予防歯科という考えを認識しているのが約60%であることに対して日本では約20%、その中で実際に取り組んでいる人が約70%に対して日本では約25%程度と言われており、その違いがわかります。しかし、予防歯科を必要と感じている人の割合は両国においても差がないと言われており、予防歯科の重要性が今後ますます高まることが予想されます。

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