2018年4月26日木曜日

歯の周りの組織をいためる大きな原因は歯石にあります。

これらの病気は細菌感染によって起こることがわかっているため、予防することが可能です。しかし、日本では未だに虫歯や歯周病で歯を失う方が絶えず、平均して80歳の時点でわずか8本程度しか歯が残っていないのが現状です。一方、歯の定期検診が一般的に行われ予防の意識も高い欧米では、80歳を超えても平均20本以上の歯が残っているのです。80歳で20本の歯を残すためには日々のお手入れと定期的なメンテナンスが非常に重要です。口の中の健康を保っていくために、定期的に歯のメインテナンスに通院してもらうシステムが予防歯科です。 むし歯になる前に定期的にメンテナンスを行うことで歯の様々な疾患を予防し、健康な歯を維持していきましょう。
歯石除去
むし歯になっていない健康な歯でも、歯を支える周りの組織がしっかりしていないと、歯はダメになってしまいます。
歯の周りの組織をいためる大きな原因は歯石にあります。
歯石とは何でしょう?
歯の表面の食べかすや微生物などに、唾液中のリン酸カルシウムが作用して出来た硬い石状のものです。その上にたくさんの歯垢がついて、細菌の巣となります。
歯石は痛みを伴わない
気がついたときにはかなり進行している場合があります。歯石の細菌に感染して、歯肉の炎症が起きたり、歯を支える歯根膜(線維)や骨までも侵されてしまします。
手遅れになる前に予防
こんな症状がある方は要注意です!!
口の中がネバネバして、口臭がする
歯肉が赤く腫れて、ウミや血がでる
冷たいものや熱いものがしみる
歯の根元に黒いものがついてとれない
歯石除去(スケーリング)を含めて、半年に一度は定期健診をお受けになり、事前に予防するのが健康管理の第一歩です。
将来のことを考えるなら「治療」よりも「予防」
虫歯も歯周病もお口の中に潜む細菌が原因で起こる感染症です。そのため、一度発症すると何度も繰り返す可能性があります。これまでは「悪くなってから歯医者で治療を受ける」という考え方が一般的でしたが、現在は「悪くならないように歯医者で予防する」という考え方が広がりはじめています。

ある程度進行した虫歯に対しては、歯質を削って詰め物や被せ物と呼ばれる人工物を装着します。しかし、治療とはいえ削られた歯には相応のダメージが残ります。このダメージが積み重なると、歯はどんどんもろくなってしまいます。つまり、虫歯の再発と再治療を繰り返していると、歯の寿命を縮めてしまうことにつながるのです。

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