2018年4月20日金曜日

今まで歯科医院には、「どこか痛くなってから行く」ものだと思っていませんでしたか? 

それは、内科や外科などと同じように歯医者をとらえているから。しかし実は、歯科医院とはそういったほかの診療科とは別の視点で考える必要があります。

なぜなら、虫歯になった歯は、風邪やケガなどのように治療をしたら完全に元通りになるものではないからです。削ったり抜いたりした歯は確実にダメージを重ね、かぎりなく「歯を失う」ことにつながってしまいます。

そのため治療から予防へシフトすることが重要なのです。歯が悪くなるまえに予防をすることで、早期発見からの早期治療で歯を守ることができます。ですから歯医者とは、悪くなる前から通うことが大切なのです。生涯、自分の歯で食事や会話を楽しんでいくためには、予防が大切です。痛みなどがなくても、予防のために歯医者に通い、豊かな未来を手に入れましょう。
一通りの治療が終わった後、「痛くなるまで歯科医院には行かない」という方は意外に多くいらっしゃいます。しかし、それでは新たな病気(虫歯・歯周病など)が発生するまで何もしないという事になり、症状が現れてきたころにはそれらはかなり進行している状態になります。

とりわけ歯周病は「沈黙の病気」とも言われるほど症状が無いことが多く、放置していれば歯を失うほどの怖い病気です。日本では約80%の人が罹患しているとも報告されています。では、そのような病気を予防することは可能なのでしょうか?

海外・国内問わず、多くの報告により「数ヶ月に一度のメインテナンスを受けている方は、
そうでない方と比較して歯周病の進行が抑えられ、歯の残存数も多い」事が裏付けされています。国民の予防意識の高いスウェーデンではメインテナンスを継続することで歯の喪失を約4倍抑えられたという報告もあります。
高齢者で歯の欠損のある方とお話しをしていると、多くの方が「若いころからもっと歯に気をつかって、よく磨いておけばよかった」と後悔されてます。国の政策として「予防歯科」を取り入れた北欧諸国と比較するとまだまだ日本での歯・口腔に対する意識は低いと言わざるを得ません。生涯にわったて口腔の機能を維持していくために、虫歯や歯周病の予防のために、数ヶ月に一度のメインテナンスを受けられることを勧めています。

0 件のコメント:

コメントを投稿