2018年4月12日木曜日

むし歯は、むし歯菌の出した酸によって歯が溶かされてできます

虫歯になって痛みがでてきてから歯医者さんを受診する方がほとんどだと思います。しかし虫歯ができて削ってしまった歯、歯周病で溶けてしまった顎の骨は完全には元に戻りません。歯科治療も「治す医療」から「防ぐ医療」に変わり、治療が必要になる前に、治療が終わった後も予防することがとても大切です。

予防歯科とは、その名の通り「歯や口腔内のリスクを予防する医療」です。歯磨きでは落としきれない虫歯の原因となるミュータンス菌の膜(バイオフィルム)を落としたり、虫歯のなりやすさをチェックしたり、定期健診を行うなど様々です。8020運動の「80歳になっても20本自分の歯を保ちましょう」を目標に、いつまでも自分の歯で食事を楽しめるよう、今から予防歯科を始めましょう。

フッ素塗布
フッ素には歯質を強くし、むし歯を防ぐ効果があります。フッ素を配合した市販の歯磨き剤でも予防効果はありますが、歯科医院で使用するフッ素はフッ素濃度が高く、より高いむし歯予防効果が期待できます。
<フッ素の効果>
初期むし歯を治す
まだ治療の必要のないごく初期のむし歯にフッ素を塗ると、歯の溶け出した成分(リンやカルシウムなどのミネラル)が、再石灰化が促されて初期むし歯が治ります。

歯質を強くする
再石灰化する時に、エナメル質の成分と結合してフルオロアパタイトという固い物質に変わり、歯質を強くします。それにより脱灰(だっかい:ミネラルが溶け出ること)しにくくなり、むし歯を防ぎます。
むし歯菌を抑える
むし歯は、むし歯菌の出した酸によって歯が溶かされてできます。フッ素には、むし歯菌の活動を弱める働きがあるので、酸の発生を抑えて、むし歯を防いでくれます。

歯周病検査
歯周病治療は、腫れ・出血・痛みなどの歯周病の症状がある場合は、まず症状を抑えるための処置をしますが、そうでなければ、最初に歯周検査をしてその後の治療計画を立てることから始めます。炎症を起こしている部位や汚れの付着しやすい箇所など口の中の状態を知ることで、その後の治療やプラークコントロールをより効率の良い効果的なものになるからです。

口腔内写真撮影検査
カメラを使ってお口の中を様々な角度から撮影します。日頃自分では見ることのないお口の中を確認していただくことができます。治療前と治療後の比較や、治療経過の確認なども可能です。

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