2018年4月30日月曜日

「なかでも最新の治療法は『リグロス(歯周組織再生剤)』という薬を患部に塗ること

最近の研究では、歯周病は全身の健康とも深い関連性がある病気であることもわかってきました。大切な歯を守り、健康な毎日を送るためには、歯周病のことをしっかり知って予防することが何より重要です。

全身疾患との関連性
歯周病は従来から「糖尿病の合併症」と言われていましたが、さらに歯周病になると糖尿病が悪化するなどの関連性が明らかになってきました。その他、歯周病には脳梗塞や心筋梗塞の原因となる動脈硬化を誘発する可能性も指摘されています。メタボリックシンドロームや死に至る恐ろしい病気を回避するためには、歯周病の予防が重要です。
歯周病がさらに重度な病気の原因にも
歯周病専門医がいる歯科医院では、万が一、重度な歯周病にかかっていても、ひと昔前のように“手っ取り早く抜歯してしまう”という少々荒っぽい治療は、ほぼ行なわれなくなっているという。まだ初期の段階の歯肉炎であれば、正しい歯のブラッシング法の指導や簡単な治療を受ければ治る確率が高いし、また、歯周炎にまで進行してしまい、歯茎や歯の土台となる骨が溶けてしまっていても、最新技術の“再生治療”を受ければ、ある程度まで元の状態に戻せるという。

「なかでも最新の治療法は『リグロス(歯周組織再生剤)』という薬を患部に塗ること。すると失った歯の周囲の歯根膜や骨を再生することができます。昨年からやっと保険が利くようになり、再生手術に使用することができるようになりました。骨を再生するには手術が必要でしたがこの方法であれば治療時間も約1、2時間で済みます」ただし、重度な歯周炎にまで病状が悪化してしまうと、完全に元の状態に戻すことは難しいという。それだけに歯周病にかかってしまったら、早めの治療が大事なのだ。
ハンドピース
「歯周病などの病気は、さらにED、糖尿病、脳梗塞、アルツハイマー病、認知症などの病気や合併症を引き起こす原因になる可能性も高いのです。そのひとつの原因はやはり、プラーク。口の中から血管や呼吸器に進入し、全身に回ってしまうことがあるのです。炎症歯肉で作られた炎症性サイトカインが血糖値を下げるホルモンの働きを邪魔し、結果的に糖尿病を引き起こす可能性があるわけです」

0 件のコメント:

コメントを投稿