2018年4月18日水曜日

今まで歯科医院は、歯が痛くなってから行くものでした。

しかし虫歯になってから歯を失ってからでは手遅れです。また歯周病で溶けた顎の骨は元には戻りません。そのため最近では歯が悪くならないように予防していく事が重要になってきました。治療する前に予防することがこれからの歯科医院のスタンダードとなってきます。
世界で一番予防が進んでいるスウェーデンでは歯科の定期検診受診率が大人で80%以上あり、子供にいたっては100%近くが定期検診を受けています。他の先進諸国でも70%ほどの受診率が一般的になってきました。先進国ではこのように歯科に対する関心が高いのに対し、日本では驚くことに、10%以下の定期検診受診率です。これでは虫歯や、歯周病が悪化してしまうのも当然といえます。 

天然の歯を守る
全身の健康を考慮した歯科医療とはご自分の天然の歯をいかに守って お口の中で永く機能させて行くかだと考えています。近年、歯科医療技術は向上し、機能回復および審美治療は目覚ましい進歩を遂げています。しかしいくら最新・最先端の機能回復治療や審美治療であっても、自分の天然の歯に勝る治療はないと考え、その天然の歯を守り、できる限り保存することが歯科医師の最大の使命だと感じています。そのため新開橋歯科クリニックでは予防歯科に力をいれ、患者様には定期検診を受診されることをお奨めしています。
歯を失うプロセスを考え、原因を除去する
上のグラフでも解るとおり定期検診を受けていない人は50歳から急激に歯を失っています。ではなぜそうなるのか? 原因は予防の意識と歯の治療にあります。 下の表は代表的な治療の修復物の平均使用年数を示していますが、機能回復のための修復物は平均して10年もっていないのが現状です。つまりなぜ虫歯や歯周病になったのか、どのように崩壊して行ったのか 原因を突き止め、対処して行かなければ、安易な修復治療を繰り返し、最終的には歯を失う結果につながるのです。

PMTC
PMTCProfessional Mechanical Tooth Cleaning:プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)とは、歯科医院で行う専門的なクリーニングです。ご自宅でのケアだけでは落としきれない歯の隙間や歯周ポケットの汚れ、歯の表面のバイオフィルムなどをきれいに取り除き、虫歯や歯周病、口臭などを予防します。バイオフィルムとは細菌がネバネバした物質で作る膜のようなもので、これが形成されてしまうとご自宅でのケアだけではなかなか取り除けません。歯科医院で専門器具を使って、物理的に破壊して除去するクリーニングが必要となります。特に歯を矯正中の方、被せ物やブリッジなどの補綴物があり、ご自身で隅々まできれいに歯を磨くのが難しい方などにおすすめです。PMTCは治療と違い、痛みはほとんどありません。クリーニング後はお口の中がすっきりして、歯もつるつるになりますので、「歯のエステ」を受けるような感覚で気軽にお越し頂ければと思います。

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