2018年4月27日金曜日

予防歯科とは、むし歯や歯周病にならないために、お口が健康なうちからかかる診療科です

むし歯や歯周病は風邪やちょっとしたケガなどと異なり、様子を見ているうちに治るということや、治った後も以前と同じ状態に戻ることは決してなく、また一度かかるといくら治療をしても、歯や歯ぐきを元通りにすることができません。さらに再発しやすいため、治療をくり返してダメージを重ね、最後には歯を失ってしまうのです。

それでも、お口の病気は命に関わることもないと軽く見られがちです。実はそれも間違っています。なぜなら歯周病にかかっていると、糖尿病や心臓疾患、肺炎、早産・低体重児出産の確率が上がり、実際に命を脅かすことになりかねません。また歯を失ってしまうことも、脳に悪影響を与えるなどして生活に大きな支障を招きます。いつまでも自分の歯で幸せに暮らしていくには、予防がとても重要になるのです。つまり予防歯科は、皆さまのお口はもちろん、全身の健康をお守りする役割を担っているのです。
歯周ポケット検査
歯周病は進行にともない歯を支えるまわりの組織が破壊されていくので、歯と歯ぐきの溝(歯周ポケット)が深くなっていきます。「プローブ」という専用器具で歯周ポケットの深さを測定すると歯周病の進行度合いが分かります。

歯の動揺度検査
歯周病の進行にともない歯を支える顎の骨が壊されていくので、歯がグラつき始めます。ピンセット状の器具で歯をつまみ、どちらの方向にどのくらい動くかをチェックして、歯周病の進行度合いを調べます。
レントゲン検査
レントゲン撮影をすると顎の骨がどのような形をしているのか、どのくらい減っているのかが分かります。また、歯ぐきの中に隠れている歯石や骨密度も分かるので、歯周病の進行度合いを調べることができます。

スケーリング
毎日のブラッシングでは落としきれない歯と歯の間や歯と歯ぐきの溝にある歯垢や歯石を「スケーラー」や「超音波スケーラー」を使って除去します。

SRP
スケーリングでは落としきれない歯周ポケットの奥深くに付着する歯垢や歯石を取り除きます。仕上げに歯根の表面を滑らかにみがき、汚れの再付着を防ぎます。

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