2019年11月26日火曜日

「成人型歯周炎」と呼ばれるもので、歯周炎全てのうち90%を占めるものです

歯周病の原因と対策
歯茎が腫れる、歯茎から血や膿(うみ)が出る、歯がグラグラする、等の症状は歯周病です。重度になると歯が抜け落ちてしまうこともあります。主にプラークや歯石が原因で症状が現れます。
症状が軽い場合は、歯石の除去や歯ブラシの練習などで改善されますが、症状が重い場合・歯石の付着が多い場合は、麻酔をして歯と歯肉の境目深くに入り込んだ歯石の除去が必要になります。
歯周病のタイプ
歯周病には2つのタイプがあります。
成人型のタイプ
「成人型歯周炎」と呼ばれるもので、歯周炎全てのうち90%を占めるものです。多くのケースは口腔内にプラークや歯石が付着していることで、中等度の歯周炎に進行していきます。プラークコントロールが不十分だと50歳頃から症状が著しくなっていきます。

早期発見型のタイプ
1112歳頃より症状が現れます。
「前思春期性歯周炎」「若年性歯周炎」「急性進行性歯周炎(破壊性歯周炎)」の3つに分けられます。
これらは歯周炎患者の8%未満ですが、病変にかかりやすく進行も急速なので、プラークコントロールが悪いと重度の歯周病になっていきます。
また、家族傾向がみられるので、遺伝的傾向のタイプでもあります。
歯周病の進行度合いで見る歯肉の状況
歯周病は、歯を支える歯周組織を破壊する病気で、初期には自覚症状がほとんど無く、気づかない間に進行していきます。
歯周病の進行状態を評価するうえで欠かせないのが歯周ポケットの診査で、プロービングによって行われます。
プロービングによる診査
プロービングによって、歯周ポケットの深さとプロービング時の出血の有無を調べることで、炎症の存在と歯周病の進行程度が分かります。X線写真だけでは把握できない頬舌側の歯槽骨吸収などの状態をプローブで探って判断します。
検査の目的は以下になります。
1
炎症の有無、位置の確認
2
根の解剖学的形態の確認
3
歯石など付着物の位置確認
また、プロービングはX線写真で骨欠損の状態を把握しながら行います。

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