2019年11月5日火曜日

歯周病の細菌はお口の中から血管を通って全身に散らばる可能性があります

歯周病は、日本人が歯を失う最大の原因です。
歯周病(特に初期~中期にかけて)は痛みなどの自覚症状がほとんど出ない場合も多く、そのせいで気付くのが遅れ、歯科医院を受診した時にはすでに深刻な状態にまで病状が進行していることがよくあるというのが歯周病の恐ろしいところです。
歯周病の症状
歯茎から血が出る、口臭がひどい、お口の中がネバネバする、歯茎が下がっている感じがする、歯がぐらぐらする、歯と歯の間が広まった気がする、などの自覚症状があります。これらに当てはまる方は、すぐにでも検査を受けていただきたいと思います。重症化すると最悪の場合、抜歯しなければなりません。
歯周病の細菌はお口の中から血管を通って全身に散らばる可能性があります。そのため、動脈硬化、心臓病、呼吸器疾患、糖尿病、関節リウマチなど、全身の病気とも深い関わりがあるのです。近年、歯周病の治療を行い、口腔内の炎症を鎮めることで、糖尿病の数値が改善するという研究成果も出てきました。歯周病を治療することで、健康になることは明確です。反対に、遺伝性の病気、白血病などの血液の病気、皮膚の病気、降圧剤などの特定の薬の服用などによって、歯肉を含めた歯の周囲の組織に何らかの症状が出ることもあります。他の病気が引き金となって歯周病になることもあり得るのです。

歯周病治療の流れ
ブローピング
歯周病がどこまで進行しているのか確認します。歯周ポケットと呼ばれる、歯と歯茎の間の溝の深さを調べる検査です。専用の器具を使って歯茎をツンツンとつつきながら測定します。
スケーリング
歯周病治療の基本です。歯周ポケット中の歯周病菌や歯石を除去します。通常の歯磨きでは取りきることができない汚れもありますので、ここで徹底的に治療を行います。

ブラッシング指導
スケーリングで綺麗にしたお口の状態を維持するため、ご家庭での歯磨きは大切です。歯磨きの方法を指導させていただきます。皆様自身で健康なお口を手に入れましょう!

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