2019年11月8日金曜日

日頃から歯周病に対するケアをすることが大切になります。

歯周病は、歯を支えるまわりの組織(歯周組織)に起こる病気です。
歯磨きが不十分で歯と歯肉の間に細菌が住みついて歯垢(プラーク)がたまるとそこに炎症が起こります。これが歯周病の始まりです。このプラークが石灰化して歯石になるとブラッシングでは取り除きにくくなり歯周病が悪化します。歯と歯肉が付着しているすき間に歯周ポケットができ、さらに炎症が歯肉の内部に進行すると、歯根膜や歯槽骨が破壊されて、歯を固定する力がだんだん弱くなり歯がグラグラしてきます。この状態のまま放置してしまうと、ついには歯を失ってしまうことになります。
歯周病は初期では自覚症状がなく進んでいく病気ですが、このような軽い歯周病を含めると40歳以上の成人のうち、5人に4人は歯周病にかかっているといわれ、歯を失う最も大きな原因となっています。
虫歯にならない人でも歯周病にはなります。
日頃から歯周病に対するケアをすることが大切になります。

歯周病検査の重要性
歯科では、治療前に患者さまの状態を把握するための精密検査を必ず行っています。さまざまな検査を行って病状を正確に把握することは、患者さまにご説明をする上でも不可欠です。見た目の上では歯ぐきがピンク色で健康そうに見えても、歯と歯の間の隙間の奥の方を器具を使って確認すると歯石がついているということが多くあります。科学的にしっかりと検査を行って、現状を詳しくご説明した上で、その方に合わせた治療を行うことを大切にしています。
歯周病の検査
歯周病は口の中だけにとどまらず、全身の健康に大きな影響を及ぼす病気です。
その原因となる3大悪玉菌の存在や活動性について調べます。バナぺリオという歯垢を採るだけの安全で痛くない検査。専用の反応器で、わずか5分間反応させるだけで結果を判定することができます。また、菌の活動性については位相差顕微鏡を使います。歯周病の自覚症状がほとんどない初期段階で行い、予防に役立てていただくことをおすすめします。すでに歯周病にかかられている方は、検査結果から今後の歯周内科学的治療の計画を立てることができます。

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