2019年11月22日金曜日

自覚症状がなくても、成人のほとんどが歯周病である可能性があるのです

日本人の成人が歯を失う理由の一位は歯周病です。25歳以上の日本人の、実に80%超の人が歯周病の状態にあるという調査結果もあります。自覚症状がなくても、成人のほとんどが歯周病である可能性があるのです。

ほとんどの方は、歯周病は歯茎が腫れる・血が出るといった症状が出て、最終的に歯が抜けてしまう病気だと考えているでしょう。しかし、歯周病の本当の怖さは「あごの骨が溶けてなくなる」ということです。あごの骨が溶けると、入れ歯の安定が悪くなるなど歯を失った後の口腔内の環境にも悪影響を及ぼします。歯が抜けて終わり、ではありません。また、近年は歯周病が脳卒中、誤嚥性肺炎、心筋梗塞、糖尿病などを招き、全身の健康を脅かす恐れがあることも明らかになっています。
歯周病でも歯を残せる
歯周病治療=歯を抜く、と思い込んでいる方がたくさんいますが、歯周病はきちんと手入れをすれば歯を残せるケースも少なくありません。もう歯周病が進んでしまったという方も、今からケアすれば症状を改善して残りの歯を守ることも可能です。早めの受診をおすすめします。

歯周病にならないために
歯周病を引き起こす因子の一つは、むし歯と同じ歯垢です。食べた後に歯磨きをしないと、時間がたつと歯垢ができます。ブラッシングで取れなかった歯垢は、やがて歯石に変化します。歯石は固くて細菌が入り込みやすいため、歯周病菌の温床となるのです。歯周病予防の基本は、やはり丁寧な歯磨で口の中をきれいに保つことなのです。
また、当院は歯周病予防として食生活指導を重視しています。砂糖たっぷりのお菓子や柔らかい食感の食べ物が多い現代は、歯周病になりやすいのです。どんな食べ物を選び、どう食べるかを丁寧にご説明します。
こんな方はご注意を
歯磨き時に出血する

朝、口の中がネバネバする
口臭が気になる

歯ぎしりをする
お菓子、缶コーヒー、スポーツドリンクをよく飲食する
長時間だらだらと食べることが多い
糖尿病患者

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