2019年11月29日金曜日

歯茎などの歯周組織が歯周病菌に感染することで、腫れて出血したり、歯周病が進行すると、歯茎が下がってきます

歯茎などの歯周組織が歯周病菌に感染することで、腫れて出血したり、歯周病が進行すると、歯茎が下がってきます。さらには歯を支える歯槽骨が溶けて、最終的には歯が抜けてしまいます。歯周病は、歯を失う要因にもなるこわい病気なのです。初期の歯周病は、自覚症状がないことがほとんどなので、定期的に歯科医院に通い検診を受けることをおすすめします。

歯周病の検査と治療
まず、歯周ポケットの深さを測定し、炎症の程度(必要に応じて細菌検査)をおこないます。次に、レントゲン検査で歯槽骨の状態を確認します。歯周病は、適切な診査をおこない、検査結果に合った治療をすることが大切です。咬み合わせが悪いことが原因で、歯周病になるケースもあります。その場合は、歯の型をとって模型を制作するなど、力のコントロールが不均一になっている原因となっている咬み合わせを改善していきます。
歯周病を進行させないためには、お口の中をクリーニングして、歯周病の原因である細菌を取り除くことが重要です。軽度の歯周病は、超音波スケーラーや手用スケーラーといった器具を使って、歯の表面の歯石をとり除きます。

また、歯磨き指導をおこない、定期的に歯石を除去することが、歯周病の改善につながります。きちんと歯磨きできる口腔環境を作り、健康な口腔環境を維持しようとする患者さんのお気持ちも大切です

歯周外科措置
中等度以上に進行した歯周病の中には、歯周ポケットが深く、歯石を目で確認することができない場合があります。そのような場合は歯周外科措置が必要になります。具体的には、麻酔を使用して歯茎を切り開き、拡大鏡や歯科用顕微鏡にて、歯周ポケットの奥にある歯石や歯垢を確認して、徹底的に除去します。歯茎の位置が下がって歯が長く見える場合やそのため知覚過敏症状が出現している場合は、歯茎を移植する手術をおこなうことも可能です。
再生治療
重度の歯周病で歯槽骨(歯を支える骨)が溶けてしまった場合は、再生療法もおこなっています。(適応であるか、可能であるかの診断によります)歯周病で失った骨を取り戻すことで、歯の寿命を延ばすことが可能となります。

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