2019年11月22日金曜日

段階によって治療内容も変わってきますので確認しておきましょう

一般的に虫歯(う蝕)とは口腔内に繁殖した細菌が食べ物に含まれる糖質を餌にし、酸を発生させ、この酸が歯の表面を溶かし穴が開いていくことを言います。この過程を「脱灰(だっかい)」と言います。けれども、唾液に含まれるカルシウムやリンが初期の脱灰を修復することができます。

この現象を「再石灰化」と言います。通常、歯は食事をする度に脱灰と再石灰化が日常的に行なわれています。ですが過度の脱灰には再石灰化も追いつかず一度進行してしまうと自力で治すことは不可能です。日ごろからのハミガキや健康的な食生活を送るのが一番の虫歯予防なのです。

虫歯の進行
虫歯の過程を分かりやすく説明する表記は、虫歯を指す専門用語「カリエス」の頭文字"C"を用いてC0C4と段階が付けられています。
段階によって治療内容も変わってきますので確認しておきましょう。
C0
まだ穴になっていないため毎日のハミガキや再石灰化などで
十分修復が可能な程度です。
C1
穴が歯の表面のエナメル質部分のみにできた状態です。痛みはありませんがレジン(歯と同色の樹脂)やシーラント(患部消毒後の溝埋める)などの治療が必要です。

C2
エナメル質から象牙質に達した状態です。痛みは少ないですが冷たいものがしみ始めます。インレー(患部を削ったあとの被せ物)やクラウン(患部を削ったあとの冠状被せ物)などの詰め物、被せ物の治療が必要です。
C3
虫歯部分が歯髄にまで侵食し激しい痛みを伴います。インレー、クラウンなどの治療が必要です。

C4
歯の神経が死んでしまい、歯のみならず身体への影響もでてきます。抜歯など処置も考えられます。

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