2019年11月12日火曜日

歯の表面が僅かに溶けた状態です。まだ痛みなどはありません

虫歯は、「ミュータンス菌」という細菌が活発に働くことにより進行します。ミュータンス菌が活発に働くことで、歯垢を作ります。歯の磨き残しから、ミュータンス菌によって作られる歯垢。この歯垢が酸を放出します。放出された酸が健康な歯を溶かし、虫歯にするのです。ミュータンス菌をより活発に働かせてしまう要因は「砂糖」です。口の中の砂糖量とミュータンス菌の働きには正の相関があります。「虫歯になるから、チョコレートやキャラメルは控えなさい!」と誰もが幼い頃、よく言われたことでしょう。砂糖を控えた方が良い理由は、ミュータンス菌を活発化させない為なのです。

たまに、口腔内に全くミュータンス菌がいない方もいます。多くの場合、乳幼児期に母親または近しい方からミュータンス菌に感染してしまっています。しかし乳幼児期にミュータンス菌に感染しなかったケースです。こういった方は、歯磨きを怠っても虫歯になりにくいと言われています。

前述の通り、虫歯は進行度合いで「C0」「C1」「C2」「C3」「C4」の5段階に分類されます。
C0
歯の表面が僅かに溶けた状態です。まだ痛みなどはありません。
ごくごく初期の場合、歯磨きを徹底したり、キシリトールで歯の再石灰化を促すことで治る場合もあります。
C1
歯の表面(エナメル質)が溶けて、穴が空いた状態です。まだ痛みなどはありません。
初期の虫歯で、放置してしまうと殆どが進行してしまいます。削って詰める治療が必要となります。表面なので、麻酔は不要でしょう。
C2
歯のエナメル質を突破し、象牙質まで虫歯になってしまった状態です。神経や血管にまでは達していません。ズキズキとするような痛みはないですが、場合により熱いモノや冷たいモノがしみることがあります。削る量が増え、型を取って詰め物をします。
C3
かなり進行した虫歯です。歯髄まで虫歯が達しており、痛みが増してきます。いずれ激痛になるケースもあります。抜髄(神経を取る)処置が必要となり、歯の根っこ部分の清掃をします。
C4
歯は殆ど残っていません。歯の根が膿んでしまっているケースもあります。歯の神経は壊死しているので、痛みなどは軽くなっています。放置しておくと、虫歯菌が血流に乗り全身へ回ってしまうことも有り得ます。心臓病や腎臓病のモトになってしまうケースもあります。

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