2019年11月21日木曜日

歯周病は細菌による感染症です!

日本人の80%が患ったことのある病気で、風邪のように自然完治は決してありません。初期症状はほとんど無く中等度以上に病状が進むと歯肉からの出血や口臭などが気になり、さらに進むと歯の動揺をきたし、咬むと痛みが出て最後には抜けてしまいます。最近では、歯周病は心臓病、肺炎、低体重児出産などの全身の病気にも影響するといわれています。
歯周病の進行
歯周病は、歯科の三大疾患の一つで日本人に多く、歯を支えている歯肉や顎の骨が、化膿したり破壊されたりする病気です。歯周病は限度を越えてひどくなるとどんなに一生懸命に治療しても手遅れになります。あまりひどくならないうちに完全に治療する事が重要です。歯周病は歯ぐきだけが腫れた状態となる歯肉炎(しにくえん)と、歯と歯ぐきをつないでいる部分が壊されたり、歯を支えている骨が壊される歯周炎(ししゅうえん)に分類されます。
歯周病の進行度
進行度  歯肉炎
歯肉(歯ぐき)が赤く腫れます。歯磨きや食事の際に出血することもあります。
進行度  歯周炎
歯と歯肉の間が広くなり隙間になり、出血したり膿が出ます。口臭が起こる場合があります。
進行度  歯槽骨の破壊
歯と歯肉の間の歯周ポケットが炎症し、歯槽骨が少しずつ溶けてきます。歯が多少ぐらついてきます。
進行度  歯が抜けてしまう
歯槽骨が溶けてしまうことで、歯を支えられなくなり根元が見えてきます。後に歯が抜けてしまいます。
Step1 初期検査
綿密な検査をして歯周病になっている原因を調べます。レントゲンを撮ったり、歯周ポケットの深さや日頃行っているブラッシング方法を行ってもらい間違ったブラッシング方法で磨いていないか調べます。
Step2 初期治療
歯周病の大きな原因である、歯石を除去します。歯石が付くのは、正しいブラッシングが出来ていないことが原因です。
Step3 再評価
歯周病のなおり具合をチェックします。歯石除去や正しいブラッシングで歯周病が治らない場合は、外科的な治療が必要になる場合もあります。
Step4 外科治療(必要に応じて)
初期治療によって治らない場合、外科手術を行います。歯肉を切って歯槽骨からはがして、根の先の方や根と根の間に付いている歯石や炎症巣を除去して滑沢にします。
Step5 定期検査
歯周病は、治ってからが肝心です。3ヶ月から6ヶ月に1回は、定期検診を受けるようにしましょう。歯石がたまってしまえば、また歯周病になってしまう可能性があります、歯周病は、早期発見・早期治療が一番です。

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