2019年11月28日木曜日

健康な状態では、歯と歯茎はぴったりくっついています

歯周病とは、歯周病菌がこの歯と歯茎の隙間に入り込み、やがては歯槽骨(歯を支えている骨)に達し、この骨を溶かしてしまう病気です。骨を溶かしてしまうなんて、歯を溶かしてしまうむし歯菌と同じくらいこわいですね。

もちろん、歯槽骨が溶けてしまったら、歯を支えることは出来ませんので、歯が健康であっても抜けてしまいます。しかも、今や成人の8割が歯周病であると言われています。そして、むし歯は歳をとるにつれてかかりにくくなるのですが、歯周病は、逆に、歳をとるにつれて進行します。このように、ほとんどの人がかかっている上に、骨が溶け、健康な歯でも抜けてしまう怖い病気なのですが、本当に怖いのはこれだけではありません。
プラークコントロール
歯周病の原因となる歯垢(プラーク)をご自身で除去して頂くため、ブラッシングの練習を行います。歯と歯の間など自分では磨きにくいところや、歯磨きの癖でよく磨けていない部分を中心にチェックします。歯ブラシだけでなく補助的な清掃道具の指導と練習を行い、身につけて頂きます。

スケーリングとルートプレーニング
スケーリングとは、歯周病菌の住処となっている歯石を除去することです。術後しばらくは歯と歯の間に隙間が出来たり、歯が長くなったように感じるかもしれませんが、これは今まで付いていた歯石が取れて良い状態になった証です。ルートプレーニングとは、歯石を除去した後の根っこをツルツルにすることです。プラークや歯石は、目に見えない根っこの部分にも溜まります。それを特殊な器具で取り除いて表面をツルツルにし、ばい菌や汚れが再び付着することを予防します。
メンテナンス
歯周病の治療が終われば、それであとは何もしなくても良いということではありません。一度歯周病になってしまった場合は、再度歯周病になってしまう可能性があります。再発を防止するために定期的なメンテナンスが重要になってきます。お口の中の検査、プロクリーニング、スケーリング、口腔衛生指導、フッ素塗布、必要に応じてその他の検査を行い、健康な口内環境を保ちましょう。

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