2019年11月8日金曜日

歯周病の怖いところは、初期の段階ではほとんど自覚症状がないという点です

歯周病は、プラーク(歯垢)に棲みついた歯周病菌によって引き起こされます。しかし、初期段階の歯周病はほとんど自覚症状がなく、歯周病にかかっていることに気づかないうちに少しずつ進行していきます。歯周病が重症化すると、歯ぐきの炎症だけではなく、歯を支える顎の骨も溶かしていき、最終的に歯がポロリと抜け落ちてしまうことも。さらに歯周病の影響は、お口の中だけでなく全身のさまざまな疾患にまで及ぶこともある恐ろしい病気なのです。とくに30代以上の方は歯周病にかからないように、入念に予防を行いましょう。また、歯周病に気づいたときには放置せず、早めに歯科医院へ訪れて手遅れにならないうちに治療するよう心がけましょう。

症状が出てきたときには手遅れ
歯周病の怖いところは、初期の段階ではほとんど自覚症状がないという点です。歯ぐきの腫れや痛み、歯磨きの際の出血などに気づいて受診したときには、重度の歯周病になっていることがあるのです。歯周病は、糖尿病などと同じく慢性疾患のひとつ。一度かかると元の状態に戻すことは簡単ではありません。それなのに歯科医院に通って歯周病の症状が改善されると、自己判断によって治療を中断してしまう方も少なくありません。歯周病を完治しないまま放置しておくと症状が少しずつ進行していき、さらに重症化して手後れになってしまうことも。こうなると、抜歯するしかない状態になってしまうのです。
歯がなくなる
歯周病が進行していくことで一番恐ろしいのは、顎の骨をむしばんでいき、最終的に歯を失ってしまうことです。日本人の成人の約8割が歯周病にかかっているといわれ、さらに50歳代以上の歯を失う原因は、半数以上が歯周病という調査結果もあります。重度の歯周病によって歯を失ってしまうと、どのような影響があるのでしょうか?歯が抜け落ちてしまうと、まず見た目がよくありません。失った部分が気になって不自然な笑顔になったり、気兼ねなく会話できなくなったりすることもあるでしょう。さらに歯がなくなると、お口の機能面にもさまざまな影響を及ぼします。歯が抜けることで咬み合わせが乱れ、食べ物をしっかり咬むことができず、消化器官に影響を及ぼすことがあります。さらに顎まわりの筋肉に痛みを感じたり、不明瞭な発音になったり、頭痛を引き起こしたりすることもあるのです。また、歯周病によって歯の根ごと歯を失ってしまうと、抜けた歯のまわりの歯の骨までやせていきます。この結果、まわりに生えている健康な歯の生え方にまで影響を及ぼすこともあります。「歯周病で1本くらい歯を失っても、別の歯で咬めば大丈夫」なんて思わずに、生まれ持った歯を一生大切にしていきましょう。
感染症
歯周病の原因である歯周病菌は、全身にも影響を及ぼす細菌のひとつです。唾液や血液を通じて全身に入り込むことで、心臓病や肺炎など、さまざまな重篤な病気を引き起こすといわれています。しかも感染病である歯周病は、人から人へ感染する恐れがあります。いくら丁寧に歯磨きを行っていても、家族や友人からうつされてしまうこともあるのです。とくに重症の歯周病にかかっている家族がいるご家庭では、食器やお箸などの共用に注意しましょう。お口の中だけでおさまりません。他の病気との関連性歯周病の影響はお口の中だけにとどまりません。全身の健康とも深い関わりのある怖い病気で、次のような病気との関連性が指摘されています。

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