2018年1月2日火曜日

予防歯科とは、虫歯や歯周病といったお口の健康を損なわせる病気から守る為に作られた診療科目です

従来の歯科治療は「削る」「詰める」「被せる」「抜く」治療が中心でしたが、予防歯科は歯を守る事に焦点を当てています。歯は一度削ると元には戻りませんし、抜いても生えてきません。理想は歯を削る事なく治療をすすめる事ですが、ごく初期の虫歯以外は残念な事に削り取る以外に治療方法はほとんどありません。初期の虫歯であれば削らずとも治療を進めていく事は可能なので、早期発見・早期予防を心がけて歯を守る姿勢で人生を健やかに過ごしましょう。

歯周病検査
歯周病治療は、腫れ・出血・痛みなどの歯周病の症状がある場合は、まず症状を抑えるための処置をしますが、そうでなければ、最初に歯周検査をしてその後の治療計画を立てることから始めます。炎症を起こしている部位や汚れの付着しやすい箇所など口の中の状態を知ることで、その後の治療やプラークコントロールをより効率の良い効果的なものになるからです。 
歯のメンテナンスクリーニングを受診しましょう
定期的(約2~6ヶ月)に歯のメンテナンスクリーニングを受けるように致しましょう。欧米では定期的に歯のメンテを受ける事は髪の毛を切りに行くのと同じくらい一般的ですが日本では未だ意識の高い一部の方しか受けていません。本来であれば歯は命に例えられるくらい大切な物ですから、お手入れは念入りにお手入れしても何も悪い事は起きず、良い事しかありません。

・定期的に汚れを取る=歯が常にツルツルで着色やヤニが付いていない状態。
・口臭が改善されて人前で話しする事が気にならなくなる。
・歯石を取れば歯周病のリスクが大幅に低下して歯茎が健康になる。
・肺炎や心臓病や糖尿病などのリスクが軽減する。
・風邪をひきにくくなり免疫力が回復する。
・虫歯になるリスクが大幅に低下して小さな虫歯も早期発見する事が出来る。
パルスオキシメーター
基本的にメンテナンスクリーニングは痛みが出ないように行います。メンテナンスレベルでは除去する事の出来ない歯石や汚れは治療としてしっかりと除去する必要もありますが、口腔内の環境を綺麗にした後は、維持する事で再び悪化する事を防止します。

定期検診やメンテナンスクリーニングをしっかりと受ける事で、ご自身の歯の健康を保つための確率は大幅の上昇します。あるデータでは、メンテナンスクリーニングを受ける習慣の有る方の歯の平均残存率は、80歳の時点で25本です。また、スウェーデンやフィンランドは予防先進国と呼ばれており国民の虫歯罹患率は20歳で1本以下です。

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