2018年1月31日水曜日

虫歯とは異なり、初期~中期の段階ではほとんど自覚症状がないため、気付かないうちに進行します

歯周病とは虫歯のように歯そのものに起こる病気ではなく、その周りで支える歯ぐきや骨に起こる病気で、歯を失ってしまう1番の原因とされています。歯の周りに付く汚れである歯垢(プラーク)の中にいる細菌が、歯と歯ぐきの境い目(歯周ポケット)から侵入し、毒素を出して歯ぐきに炎症を引き起こし、さらには歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまいます。
虫歯とは異なり、初期~中期の段階ではほとんど自覚症状がないため、気付かないうちに進行し、歯ぐきの腫れや出血、歯の動揺などを起こした後、ついには自然に抜け落ちてしまうくらい重症になることもあります。1度進行してしまった場合は治療により進行を止めることはできますが、高血圧症や糖尿病のように元の状態に戻すことはできないので、専門的な検査による早期発見・早期治療が重要になりますし、その後の適切なセルフケアや定期的な検診を受けていくことによって進行の予防をしていくことがとても大切になります。

PMTC
予防のスタートは、PMTCと呼ばれる歯科衛生士が専門の機械を用いて行うクリーニングです。歯垢やプラークはバイオフィルムと呼ばれ、歯の表面にヌルヌル、ネバネバした膜を作っています。この膜の中に、むし歯や歯周病の原因となる細菌が住み着いています。
バイオフィルムは歯ブラシでは取り除けないほど強力な粘着力を持っています。そのためPMTCを定期的に行うことによって強力なバイオフィルムを除去し、お口の中をむし歯、歯周病から守り健康的な口腔内が維持できます。
ブラッシング指導
フッ素塗布が終わった後は、ブラッシング指導を行います。
日頃のブラッシングでは、しっかり磨けているようで実は磨き残しのある患者さんが少なくないため、きちんとそれぞれの患者さんに合った歯ブラシの硬さや形状の選択、磨き方のコツを歯科衛生士が丁寧に指導させていただきます。

歯科医院では、「PMTC」と呼ばれる口腔内のクリーニングを行います。PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略称で、特殊な器具を用いて普段の歯みがきでは届かない歯周ポケットの内側の汚れまで除去して、きれいに歯をみがきあげる処置のことです。処置は経験を積んだ歯科衛生士が行いますので、痛みなどの心配はありません。処置後は歯がツルツルして汚れがつきにくくなるため、虫歯や歯周病の予防に効果的です。

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