2018年1月4日木曜日

歯槽骨が半分以上破壊され、歯はぐらぐらになっています。

歯周病は、40代以上の日本人の約8割もの人がかかっていると言われる病気です。また、日本人が歯を失くす一番の原因としても知られています。むし歯は放置しておくと、やがて痛みを感じ、歯科医院へ治療に行くでしょう。しかし、歯周病はかなり進行するまで痛みなどの不快な症状を感じにくいのです。歯茎の腫れや出血が治まらないといった症状が現れた時には、既に歯周病が進行していることが多く、歯がぐらぐらしていたら元に戻すことができません。抜歯しか選択肢がなくなった頃に、やっと「これはおかしい」ということに気づきます。そのため、特に歯の痛みや出血などの症状を感じなくても、6ヶ月ごとに定期検診を受診し、歯科医師や歯科衛生士に歯や口腔内のチェックと徹底したクリーニングをする必要があります。
歯周病の進行
歯周病はその進行段階によって大きく2つに分けられます。 炎症が歯肉だけにある状態を「歯肉炎」といい、炎症が歯肉から歯槽骨や歯根膜にまで広がった状態を「歯周炎」といいます。「歯周炎」は進行状態により軽度、中度、重度に分類されます。「歯肉炎」の段階であれば専門的な予防処置、家庭での歯みがきなど適切なケアを行えば健康な歯肉を取り戻すことができます。
「歯周炎」の段階に入っても歯科医師による治療や専門的な処置などの適切なケアによって、それ以上の進行を防止することが可能です。重度の歯周炎に進行してしまうと、外科的な処置が必要であったり、最悪の場合には抜歯が必要になり、歯を失うことになります。

歯肉炎
歯肉溝に歯垢がたまった状態が続くと、歯肉に炎症が起き、腫れて歯肉ポケットになります。歯槽骨は、まだ吸収されていません。
歯周炎(軽度)
歯肉の炎症がひどくなり、歯周病菌が歯周組織に侵入、歯槽骨や歯根膜も破壊され始めました。歯周ポケットが形成され歯根に向かって深くなり、歯垢や歯石がたまってきます。

歯周炎(中度)
炎症がさらに拡大し、歯槽骨も半分近くまで破壊が進んでいます。歯がぐらつき始め、歯周ポケットもさらに深くなります。

歯周炎(重度)
歯槽骨が半分以上破壊され、歯はぐらぐらになっています。

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