2018年1月9日火曜日

歯周病予防、治療共に基本となるのがプラークコントロールです

従来の虫歯治療は、虫歯部分を削って詰めるか被せる治療が主流でした。現在でもこの方法は有効な治療法ですが、一方で歯は削れば削るほど細く弱くなってしまいます。当院では痛くなってから削るのではなく、予防を重視しています。日本人が歯を失う原因の95%は虫歯と歯周病ですが、虫歯も歯周病もしっかりとケアをすれば予防することができます。そのため定期的な検診とクリーニングをお勧めしています。
スウェーデンの事例
かつて国民の歯科疾患の多さに悩まされていたスウェーデンは、1970年代に予防歯科を国家プロジェクトとして推進しました。その効果は大きく、現在ではスウェーデン国民の実に69%が歯科での定期健診・クリーニングを受けるようになりました。その結果、スウェーデンは世界で最も歯科疾患が少ない国と言われています。定期健診とクリーニング、そして日々の歯磨きで虫歯や歯周病を予防するスウェーデンの事例は日本に住む私達にとっても大変示唆に富むものです。

スケーリング & ルートプレーニング
歯垢(プラーク)は時間が経てば歯磨きでは取り除くことができない歯石になり、歯石は歯周病菌の格好の棲家となるため、早めに取り除くことが大切です。歯石・歯垢(プラーク)を除去し、再び付着しづらくする治療法がスケーリング&ルートプレーニングで、歯磨きでは取り除けない歯石はもちろん、取り除けていない歯垢(プラーク)を歯医者で除去することによって炎症が収まっていき、歯周ポケットの深さも浅くなりますので、歯周病の進行を抑え、症状の改善が期待できます。
プラークコントロール
歯周病予防、治療共に基本となるのがプラークコントロールです。プラークコントロールとは歯周病の原因である歯垢(プラーク)の増殖を抑えることに重点を 置いた予防、治療法で、正しい歯磨きの仕方や歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用してプラークコントロールをする事が歯周病予防、治療の基本です。

定期検診
虫歯が痛み出してから治療を行うのでは、歯を削らなくてはならないケースが増えます。また歯周病はそもそも痛みを伴いません。ですから、痛みの有無のみでお口の状態を自己診断してしまうのはおすすめできません。痛みの有無に係らず、定期的に専門家の検診を受けることは予防において有効な手段といえます。

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