2018年1月24日水曜日

歯周病は、ある日突然かかる病気ではありません

歯ぐきに炎症が起こると赤くなったり、腫れたり、出血したりします。その原因は、歯の表面に付いた細菌の集まりによるものです。この細菌の集まりをプラーク(歯垢)と呼びます。 このプラークは、歯の表面にしっかりとしがみついていて、うがいなどでは決して落ちることがありません。ですから、プラークは食べカスなどとは全く違うものなのです。 
一般的に歯石が歯周病の原因ではないかと思っておられる方が多く、歯石を定期的に除去してもらっているのに、いっこうに歯周病が良くならないと言って来られる方がたくさんおられます。実は歯石はプラークが石灰化(石のように固くなる)したもので、炎症を引き起こす病原性の点では歯石はプラークよりずっと低く、歯や歯の根の表面がざらつきやすくなるため、プラークが付きやすくなる原因となると考えられています。いくら歯石だけをとってもプラークが付くようなお口の中では、歯ぐきの炎症が改善しないのは当然です。
こんなことありませんか?
歯周病は、ある日突然かかる病気ではありません。実は10代の頃から徐々に進行していき、30代・40代になって初めて歯周病だということに気づくのです。

歯周病は歯と歯茎の境目についた歯垢の中にいる細菌によって引き起こされる病気です。細菌は、歯を支えている組織を壊していきます。痛みを伴わないため、気が付いた時にはすでに悪化した状態ということも多い、怖い病気です。生涯、自分の歯で美味しい食事を楽しむために、日頃のケアや歯医者さんでの定期検診などで、しっかりと歯周病予防をすることがとても重要です。

歯周病を予防するために
①毎日の正しい歯磨き
毎日歯を磨いているという人も多いと思いますがが、間違ったブラッシング方法ではきれいに歯垢を取り除く ことができません。歯医者さんで正しいブラッシング方法を学び、毎日実践することが大切です。
②歯科定期検診
毎日正しい歯磨きをしても、どうしても残ってしまう歯垢が歯石となります。少なくとも半年に1回は歯医者 さんで定期的に歯垢除去をしましょう。
③早めの診療
歯周病の治療は、早ければ早いほど完治する可能性が高い病気です。予防・定期検診を受け、早期治療を行う ことが重要です。自覚症状がないという方も、できるだけ早めの検診をお勧めします。

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