2018年1月9日火曜日

プラークと呼ばれる細菌の塊が歯と歯肉の間に溜まり、歯石に変化します

その歯石が付着した状態が続くとはじめ歯肉に炎症を起こします。その炎症が続くと今度骨を溶かしていきます。これが歯周病です。歯は骨の中に埋まっていますので、骨が溶けていくと歯の支えがなくなっていきます。歯周病の恐さは最初痛みがでないことです。痛みや症状が出てきた時にはもう重度の状態になっています。

健康な状態
歯の周りに歯垢や歯石が少なく、歯ぐきがひきしまっている状態。歯を支える骨の吸収もみられません。
軽度~中等度歯周炎
歯の周りの歯垢や歯石が多く、歯ぐきが腫れてしまい、歯を磨くと出血します。歯を支える骨の吸収が見え始め、歯が浮いたような感じがあります。口臭もではじめます。

重度歯周病
根を支えている骨がほとんど溶けてしまい、歯がグラグラの状態。歯ぐきが下がり、膿がでる・容易に出血してしまうなどの症状出てきます。痛みも伴ない、口臭もあります。

歯周病は、お口の中だけでなく、全身へも悪影響を与えます。歯周病菌が血液を通じて体内に侵入することから、糖尿病や心筋梗塞といった全身疾患を引き起こしたり、お口の中の菌が肺炎の原因になることもあります。また、すでに全身疾患を患っている方は、さらに症状が悪化させてしまったり、さらに妊娠中であれば早産のリスクが高めてしまいます。
スケーリング&ルートプレーニング
歯垢(プラーク)は毎日の歯磨き等で取り除く事が可能なのですが、実際には歯磨きの仕方が間違っていたりして完全に取り除けていないことが多く、歯垢(プラーク)は時間が経つと唾液に含まれたカルシウムなどにより「歯石」になります。 「歯石」は歯周病原菌の塊となって歯ぐきの上や歯周ポケット内に停滞し、歯周病をどんどん進行させてしまいます。 スケーリング&ルートプレーニングとは、こういった日々のブラッシングでは取り除けなくなってしまった「歯石」を除去し、病状を改善させます。 前に述べた通り、「歯石」は日々の歯磨きでは取り除くことが難しいので、予防歯科治療でも欠かせない治療になってきます。

歯周外科処置
上記の基本的な治療を行った後、それでも深い歯周ポケットが残ってしまう場合や、口腔内を清掃しやすい形に修正する場合に行う外科的処置です。

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