2019年1月5日土曜日

それではなぜ日本では8005なのか?

現在アメリカ、スウェーデンでは歯は80歳で15本、“8015”日本では80歳で5本、“8005”残ってるというデータがあります。
今、日本歯科医師会が主体となって厚生労働省の協力のもと80歳で20本の歯を残そうという8020(ハチマルニイマル)運動が行われています。80歳で20本の歯があれば十分な食生活が維持でき、脳にも咬合により適度な刺激が伝わり老化の防止にもつながるという事で行っています。

それではなぜ日本では8005なのか?
その原因は今までは痛くなったら、何かあったら治療を受ける、また痛みがとれたりその原因が治ったら終わり。そして、また痛くなったり何かあったら治療をするという悪循環にあったと思います。
そのため虫歯や歯周病が進行し最終的に歯を抜かなくてはならない状態になり8005ということになるのです。歯科では患者さんの訴えに対しては早急に対処し、痛みや苦痛を取り除き、その後口の中全体を見てレントゲン写真や模型を参考にし審美的な面は大丈夫か、咬み合わせは良いか十分に検討し全てが大丈夫という状態にして終了としています。

そしてそこから“リコール”制度により虫歯・歯周病を再発させずに、いつも健康で調和のとれた口の中に保つ予防に重きを置くようにしています。「痛くなったら、何かあったら」ではなく「何かを起こさせずに歯を残していく」という考えそれが予防歯科です。
予防歯科のメリット
欧米では、お年寄りの方の歯の残本数が日本よりはるかに多いという報告があります。これは、お口の中の健康を維持するために、予防意識が高く、むし歯や歯周病で歯を失うことが少なくなっているのです。
このように、予防に取り組むことでご自分の歯を長く使えるというメリットがあります。そのほかのメリットを以下でご紹介します。
歯へのダメージを抑えられる
定期的にお口の中をチェックすることによって、むし歯や歯周病の早期発見ができ、ひどくなる前に歯へのダメージが少ない簡単な治療で済みます。
治療期間や費用を軽減できます
トラブルの症状が大きくなってからでは、痛みもひどく、治療期間も長引きます。治療期間が長引くと、その分治療費用も増えてしまうもの。しかし、早期発見することで治療期間や費用を軽減でき、痛くないうちに治療をすることが可能になります。

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