2019年1月22日火曜日

一つでも当てはまるようでしたら、歯周病の検査を受けましょう。

歯周病は、歯の表面についた歯垢(プラーク)や歯石(プラークが石灰化したもの)に潜む歯周病菌が原因で起こります。歯周病になると歯肉は炎症を起こし、次第に歯を支える骨が溶けていき、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。自覚症状としては、初期の段階では歯肉の腫れや軽い口臭、中程度まで進行すると、歯肉から出血し、口臭もひどくなります。重度になると歯がグラグラし始め、放置すれば抜け落ちてしまいます。
口の中がむずがゆい感じがする
歯ぐきから出血する
口臭がある
起床時、口の中がねばねばする
歯と歯の間に食べ物が入りやすい
歯が動いて食べ物が噛みにくい
歯ぐきが腫れて時々痛みがある
歯ぐきを指で押すと血や膿が出る
上記に一つでも当てはまるようでしたら、歯周病の検査を受けましょう。

歯周病は心筋梗塞や狭心症などの心臓病の原因になります。口内の菌が心臓になぜ影響を与えるのでしょうか。それは歯周病が進行し、歯周病菌が増殖してくると、歯周病菌は口内に留まらず、血液によって全身を巡り、心臓の冠動脈に達します。冠動脈は心臓に酸素や栄養を運ぶ、大事な血管です。

歯周病菌はその冠動脈に炎症を起こし、アテローム性動脈硬化を促進します。アテロームとは脂肪の塊のようなもので、これが血管の内壁で大きくなると血流が滞り、最終的には心臓に血液が届かず、心臓病を招いてしまいます。アテローム性動脈硬化の主な原因は加齢や高脂肪食、喫煙などですが、最近では歯周病もその一因となることが注目されており、歯周病を予防したり、治すことは、心臓病を防ぐことにつながります。
中程度の歯周病でリスクが上昇
歯周病の進行が中程度になると、狭心症や心筋梗塞などの心臓病を招くリスクが高まります。個人差はありますが、狭心症は胸が圧迫されるような痛みなどが10分前後続きます。一方、心筋梗塞は30分以上にわたり、心臓に強い圧迫感や激しい痛みなどが生じます。歯周病により、これらの恐ろしい心臓病にかかってしまう前に、早めの対策を立てましょう。中程度の歯周病は40代後半から増えやすく、歯茎からの出血や口臭が気になる方は歯周病治療を検討しましょう。

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