2019年1月17日木曜日

歯石を専用の器具で除去する処置です。保険適用のクリーニング内で行うことができます

歯周病は以前歯槽膿漏という病名で知られていた、歯肉の病気です。若い人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、実は若くても歯肉に問題があるケースも少なくないのです。以下のような症状が複数あると、歯周病にかかっている可能性があります。

歯周病は口腔内の清掃が適切になされず、歯垢や歯石が蓄積していると進行します。歯垢などが溜まると口の中の歯周病菌がそこに隠れ、増殖します。更に歯周ポケットを形成し、そこで毒素を出し、歯周組織を破壊していきます。 

歯周病の進行はとても遅く、場合によっては何十年もかけて悪化します。更に、むし歯のように痛み始めるのはかなり進行してからですので、病気に気付きづらいという側面もあります。毎日の不充分なケアによって、少しずつ進行するのが歯周病ですので、定期検診が発見の鍵です。

スケーリング
歯石を専用の器具で除去する処置です。保険適用のクリーニング内で行うことができます。歯石は歯垢が唾液と混ざって石灰化したものです。
歯科用コンプレッサー
歯石は歯磨きでは落とせませんので、できてしまったらスケーリングで取るしかありません。スケーリングが終わったら、歯肉の様子を見て、改善しているようであれば終了します。

ルートプレーニング
歯周病の場合、歯石は歯周ポケットの内部にまで入り込んでいることが多くあります。4mm以上の歯周ポケットができている場合、スケーラーの器具は届きません。そこで行うのがルートプレーニングです。
歯科 マイクロスコープ
歯周ポケット奥深くまで入り込んだ歯石や病変部を専用器具で取り除きます。最後に歯面を滑らかにし、汚れが付きにくくします。

以上で紹介した処置は外科的な治療方法ですが、内科的な治療方法もあります。歯周内科は細菌を薬で殺すというものです。

歯周病菌は口腔内に常在菌として複数存在していますが、重度になると通常はいないようなカビや原虫といった微生物まで住み着くようになります。抗生物質を服用することで、これらの微生物を殺菌し、症状を改善させます。

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