2020年6月1日月曜日

糖尿病をはじめとする全身疾患と関係性

歯周病の本当の怖さ
糖尿病をはじめとする全身疾患と関係性
歯周病は虫歯と異なり、歯を失うこと以外にもさまざまなリスクをはらんでいます。
全身疾患、特に糖尿病とは密接な関係にあるのが歯周病です。歯周病の方の血液で増殖するサイトカインと呼ばれる物質が、血糖値を下げるためのインスリンの作用を阻害し、糖尿病を悪化させます。
糖尿病の他にも、動脈硬化とそれに伴う脳血管疾患・心疾患、呼吸器疾患といった、ときに命に関わる病気のリスクとの関係を指摘されています。

出産に関するリスク
妊娠されている方が歯周病である場合、早産や低体重児出産のリスクが大きくなります。妊娠中はホルモンの分泌量に関連して歯肉の炎症が起こりやすい状態でもありますので、妊娠を希望されている方は、症状の有無にかかわらず、歯周病の予防・治療に取り組まれることをお勧めします。
歯周病の治療方法について
歯周病の治療では、当院の院内で行うSRP(スケーリング・ルートプレーニング)と、ご自宅でのブラッシングを中心としたセルフケア、その両方からの取り組みが重要です。
これらの治療で改善が見込めない場合には、フラップオペ、エムドゲインといった外科的な治療が必要になることもあります。

SRP
歯科医師や歯科衛生士が行う基本的な歯周病治療です。特殊な器具を用いて、セルフケアでは取り除けない歯垢・歯石を徹底的に、歯周ポケットの内側までをきれいにします。
症状が改善してからも、できるだけ定期検診をご利用いただき、安定した状態を維持することに努めましょう。
セルフケア
ブラッシングはもちろん、フロスや歯間ブラシ、洗口剤を使ったセルフケアを行っていただきます。歯ブラシの選び方から磨き方、ケア用品の正しい使い方も、患者様一人一人にアドバイスいたします。

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