2020年6月10日水曜日

歯の表面に一度開いた穴は自然と塞がることはありません

むし歯の進行段階その1:C0(シーオー)
穴の開いていない初期段階のむし歯です。目に見える変化としては歯の表面(エナメル質)が黒ずむことくらいです。痛みはありません。
治療法
この状態ならまだ歯科医院における治療を受けずに回復することができます。ブラッシングを丁寧に行うことで元の状態に戻せます。
むし歯の進行段階その2:C1(シーワン)
酸が表面を溶かし始め、浅い穴が開いています。まだ痛みを感じることはほとんどないため自覚症状に乏しいですが、知覚過敏(冷たいものがしみる)の症状が出ることがあります。
治療法
歯の表面に一度開いた穴は自然と塞がることはありません。そのため歯科医による治療が必要です。むし歯部分をドリルで削り、そこに補填材であるプラスチックを埋める治療が一般的です。エナメル質には神経が通っていないことから麻酔を用いない場合もあります。

むし歯の進行段階その3:C2(シーツー)
酸がエナメル質より深いところにある象牙質にまで及んでいます。軽い痛みを覚えることがあります。また冷たいものだけではなく、温かいものもしみるようになります。
治療法
象牙質には神経が通っていることから治療には麻酔が必要となります。コンポジットレジンや詰め物(インレー)、被せもの(クラウン)で削った部分を補填します。

むし歯の進行段階その4:C3(シースリー)
ミュータンス菌が象牙質よりさらに奥にある神経・歯髄にまで到達している状態です。無視できない痛みを伴い、食事や会話などの日常生活にも不自由を感じるようになります。
治療法
神経が腐っていて、放置しているとミュータンス菌が顎の骨や脳にまで届く危険性があります。そのため神経を抜き取るという大掛かりな治療をしなければなりません。神経を除去したところはクリーニングをしたあとに薬剤を詰め(根管治療)、被せもので蓋をします。
むし歯の進行段階その5:C4(シーフォー)
酸が歯の大半を解かし、残っているのはわずかに歯根だけという状態です。その歯根もすでに内部がすかすかになっていることから被せ物や補強もすることができません。歯に歯として機能を取り戻させることは諦めなければなりません。
治療法
抜歯をします。

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