2020年6月15日月曜日

一般的に親知らずには、以下のような特徴があります

歯並びの一番後ろ、前から数えると8番目に生える歯を「親知らず(第三大臼歯)」といいます。親知らずの生えてくる時期、生え方などには「個人差」があり、一般的に1820歳頃に生えてきますが、人によっては、あごの中に埋まったまま生えてこない場合や、元々親知らずがない場合もあります。
名前の由来は、「親知らず」が生えてくる20歳前後の年齢では、親は子どもの口の中の状態を知らないことからといわれています。また、英語では「wisdom tooth」といいますが、これは物事の分別がつく年頃になってから生えてくることに由来しています。日本語でも別名として「智歯(ちし)」ともいわれます。

親知らずの特徴
一般的に親知らずには、以下のような特徴があります。
正常に生えない場合が多い
親知らずは、上あごの左右2本と下あごの左右2本の計4本ありますが、もともと親知らずのない人や、必ずしも4本がそろっていない人など個人差があります。親知らずの生えてくるスペースが不足している、あるいは生える方向が通常と異なるために、歯肉に埋まった状態だったり、傾いてきちんと生えてこない場合がしばしば見られます。
むし歯や歯周病になりやすい
親知らずは一番奥に生えるため、歯ブラシの毛先が届きにくく、他の歯と比べて歯垢の除去が困難です。そのため、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。親知らずがむし歯や歯周病になると、その手前の歯にも悪影響を及ぼす場合があります。

親知らずの周囲に炎症が起こる
親知らずが生える途中や斜めに生えてきた場合、歯と歯肉の間に隙間ができます。ここに食べかすや細菌がたまると、歯肉が腫れや痛みを伴う炎症を起こすことがあります。このような状態を「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」といいます。放置すると炎症が進行し、口が開きにくくなったり、顔が腫れたりすることがあります。
歯並びにも影響する場合がある
傾斜して生えていたり、生えるスペースが不足しているなどで、親知らずが前の歯を押している場合、歯並びやかみ合せに影響することがあります。

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