2020年6月19日金曜日

部分入れ歯は両隣の歯にバネを引っ掛けて入れ歯を安定させる仕組みです

入れ歯・義歯の基礎知識
歯を失ったときの選択肢は、義歯(入れ歯)、ブリッジ、インプラントなどがあげられます。患者さんの症状によって選択できない治療法もありますが、それぞれメリットやデメリットがありますので、もっとも合う治療を選択することが大切です。

部分入れ歯
バネのある入れ歯 保険治療
部分入れ歯は両隣の歯にバネを引っ掛けて入れ歯を安定させる仕組みです。土台となる歯に負担がかかり、健康な歯の寿命を縮める可能性がありますが、保険で行える治療なので、費用が比較的安価である特徴があります。バネの部分が金属でできているので大きな口をあけたときなどは目立ちます。
バネのない入れ歯 自費治療
シリコン素材でできた、金具を使っていない入れ歯なので、歯に優しく、金属アレルギーの方に適した入れ歯です。お口を開けた時に金具が目立たず、付け心地もバネのあるタイプに比べてフィット感があり自然です。
素材が柔らかくクッション性もあります。顎の骨が薄い方、また歯ぐきが薄い方に適しています。
ただ、汚れがつきやすく長持ちしないので、一年に一回は修理が必要です。
シリコン素材のメリット
・金属がないので見た目に優れる
・樹脂を用いているので入れ歯自体が薄い
・食事しやすい
・発音しやすい
・インプラントをしたくない方におすすめ

総入れ歯
プラスチックでできた総入れ歯 保険治療
保険適用の範囲で作られる入れ歯は、床と呼ばれる入れ歯の土台部分がプラスチック製が一般的です。
強度を出すためプラスチックを分厚く作るため、熱の伝わりが悪かったり、装着時は厚みからくる違和感があります。食事をする際も味や温度がわかりづらい場合があるかもしれません。
保険を適用して作るため費用は安く抑えられます。
金属でできた入れ歯 自費治療
床と呼ばれる土台部分に金属を使った総入れ歯です。金属でできているので熱の伝わりがよく、装着時の違和感が軽減され、プラスチックでできた厚い入れ歯に比べると美味しく食事を楽しめます。
土台が保険入れ歯の3分の1の薄さのため、舌の可動域が広くなるので、舌が入れ歯にひっかかることが少なくなります。
また、「熱い」「冷たい」という温度変化を機敏に感じられるため、食事を美味しく感じる場合もあります。金属を使用していますが弾力に優れる、あるいは金属アレルギーがあまりなく軽いといった特徴も金属でできた入れ歯にはあります。

0 件のコメント:

コメントを投稿