2020年6月10日水曜日

以前は「噛み合わせの悪さ」が原因と考えられていましたが、現在では「多因子病因説」が支持されています

顎関節症とは
顎関節症は、顎関節や顎を動かしている咀嚼筋の痛みや顎関節の雑音など、下記のような障害をとりまとめた総括的な診断名です。
顎を動かす筋肉の痛みを主な症状とするもの(咀嚼筋痛障害)
顎関節の痛みを主な症状とするもの(顎関節痛障害)
顎関節の中の関節円板のずれが生じるもの(顎関節円板障害)
顎関節を構成する骨に変化が生じる(変形性顎関節
顎関節症の原因
以前は「噛み合わせの悪さ」が原因と考えられていましたが、現在では「多因子病因説」が支持されています。
日常生活を含めた環境や行動、そして習慣や癖、またパーソナルな因子に加え、時間的な因子などが積み重なり、その人の持っている耐久力を超えた場合に症状が出るという考え方です。

顎関節症の治療
顎関節症の治療では、歯を削ったり、手術をしない「保存的療法」を基本治療として行い、顎関節症の症状や管理の仕方について患者様にお伝えして、患者様自らが行うセルフケアと合わせて実施します。

歯科医院での治療
習慣や癖、姿勢や動作などの日常における生活習慣を確認して改善点について指導します。
肩・首・顎のストレッチ体操や、セルフマッサージ法を指導します。
鎮痛剤や筋弛緩剤など、症状に合わせて薬を投与します。
咀嚼筋痛を主訴とする症状にはスプリント療法とよばれるマウスピースを装着する治療を行います。
セルフケア
痛みがあるときは、やわらかい物を食べるようにする。
痛みを軽減させるために、冷やす。
肩・首・顎のストレッチや、マッサージをする。

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