2020年6月17日水曜日

歯周ポケットから入り込んだ細菌は次第に歯周組織を破壊しながら侵攻していきます

歯磨き指導
歯磨きはもっとも基本的で大事なケアです。毎日行っている歯磨きが適切でないと、むし歯や歯周病にかかりやすく、長い目で見ると歯の寿命を短くしてしまうでしょう。正しい磨き方、歯ブラシの持ち方、力の入れ具合、ブラシの当て方など、細かく注意するべき点は意外とあります。併せて、歯間ブラシやフロスを使うとより綺麗に清掃できます。

スケーリング
スケーラーという尖った金属の器具で、歯石を取ります。歯の表面のエナメル質は硬く、痛みを感じない部位ですので、スケーリングは基本的には痛い処置ではありません。歯石は硬くて頑固な汚れですので、歯磨きでは取れません。定期的に歯医者さんで除去する必要があります。プロービングといって、歯周ポケットの歯石を取る処置もあります。
フラップ手術
歯周ポケットから入り込んだ細菌は次第に歯周組織を破壊しながら侵攻していきます。プロービングでは届かないところまで病変が進んでいる場合は、歯肉を切開して、歯石や膿、病変部を取り除く必要があります。フラップ手術は、スケーリングと比べて、歯肉を切開し、縫合するため侵襲が高い治療法です。術後に歯肉が下がることもあるため、相談して行います。

歯周病は病原菌がかかわる感染症です。パートナーから病原菌をもらうこともあります。そのほかに、生活習慣と関わりがあるという一面もあります。喫煙、糖尿病などと相互に影響しあい、病状を悪化させることがあります。
超音波スケーラー
喫煙によるビタミンCの破壊は免疫力を低下させ、抵抗力が下がります。また、歯周病原細菌が出す炎症性物質は血糖値をコントロールするインスリンというホルモンを妨げるため、歯周病をお持ちの方には注意が必要です。歯周病を治療することで、病状が改善するケースもあります。歯周病の予防には、生活習慣の見直しも大事です。

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