2019年12月19日木曜日

エナメル質(歯の表面)が少し溶けた状態です。見た目の変化や自覚症状がほとんどありません

虫歯の原因と進行段階
CO 要観察歯の治療
エナメル質(歯の表面)が少し溶けた状態です。見た目の変化や自覚症状がほとんどありません。
COの治療方法
正しい歯磨きをしていれば、溶けた部分が唾液によって修復される『再石灰化』という働きが促され、自然に元の状態に戻ります。
C1 初期の虫歯の治療
虫歯が象牙質(エナメル質の下にある歯の主要部)まで進んだ状態です。歯の表面が白く濁って見えますが、痛みはありません。
C1の治療方法
患部をできる限り少なめに削り、レジン(プラスチック)で補います。

C2 象牙質まで進行した虫歯の治療
虫歯が歯髄(神経や血管)の近くまで進んだ状態です。エナメル質にあいた穴が小さくても、奥で穴が広がっていることがあります。甘いものや冷たいものがしみます。
C2の治療方法
患部を削って型を取り、その部分が小さければ詰め物で、大きければ被せ物で補います。

C3 歯髄(歯の神経)まで進行した虫歯の治療
虫歯が歯髄まで進んだ状態です。何もしていなくても激しい痛みがあります。
C3の治療方法
根管治療(歯髄を取って歯根の中を洗浄・除菌し、薬剤を詰める治療)を行なうので、治療に時間がかかります。また、歯に栄養を運ぶ部分を取るので、歯が弱くなってしまいます。
C4 歯質が失われた歯の治療
歯冠(歯肉の上に見える歯)がほとんど溶け、歯根膜(歯根の表面を覆う組織)が化膿し、歯肉から膿が出てくる状態です。歯髄が死んでいるので痛みはありません。
C4の治療方法
抜歯する可能性が高くなります。抜歯したら、義歯、ブリッジ、インプラントなどで補います。
虫歯が進行する前に定期的なメンテナンスを
虫歯になっても、その部分を削って詰め物や被せ物で補うことができます。しかし、一度歯を削ると、適切な治療を行なっても元の健康な状態に戻ることはなく、弱くなってしまいます。「虫歯になったから治療する」ということを繰り返していると、歯は弱くなる一方なのです。
虫歯の発症・進行を防ぐためには、日ごろからしっかりと歯を磨き、歯科医院での定期検診を受け、メンテナンスを続けることが大切です。

0 件のコメント:

コメントを投稿