2019年12月16日月曜日

自費治療と保険治療のブリッジの違い

一般的にブリッジの治療は、自費診療と保険診療とがあります。主な違いは、その素材にあります。保険治療によるブリッジは、使用できる人工物の素材がレジンや金属などに限られます。レジンとは、歯科治療で使われる白いプラスチックのことです。表はプラスチックで白くできますが、裏は銀色の金属を使用します。これも保険治療のため価格は比較的安価でしょう。プラスチックが変色して黄ばんだり、壊れやすい点、金属を使用するのでアレルギーのリスク、歯茎の変色が気になるようになります。

また、いわゆる銀歯のような金属は、耐久性があるものの、見た目がメタル色のため審美性の点で劣ります。安価に治療ができますが、アレルギーのリスク、適合が悪い、黒光りして審美性が悪くなる、歯茎を黒くするなどのデメリットがあります。
自費治療では、ジルコニアセラミックや、金属の上にセラミックを焼きつけたメタルボンド、混合金・プラチナなどの素材が使われます。ジルコニアセラミックは「陶器」と人工ダイヤモンド同じ素材で作られています。その白く透明度の高い見た目は、自然の歯に近く審美性に優れています。

歯のブリッジに使用する素材
当院で取り扱っている歯のブリッジの材質は、次の3種類です。
ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、オールセラミックという100%陶材を使った人工歯のクラウン(冠)の内側に、より強度の高いジルコニアという素材を使用したものです。

ジルコニアとは
ジルコニアは、酸化ジルコニウムを安定化させた素材のことで、スペースシャトルやセラミックの包丁に使われるほど硬いという特性があります。また、ジルコニアのもう一つの特長として、白く美しい歯を実現できるということがあります。セラミックよりは透明度が劣りますが、セラミックの内側にあっても違和感がありません。そのため、ジルコニアセラミックは天然の歯に近いといえます。このような性質を持つジルコニアを使用したジルコニアセラミックは、強度の必要なブリッジ治療に適した素材といえます。
メタルボンド
メタルボンドとは、セラミックのクラウン(冠)の裏に金属を裏打ちすることで強度を高めている補綴物です。耐久性があるため、噛む力が強い奥歯のクラウン(冠)によく使われます。ブリッジについても強度が必要になるため、とても適した素材といえます。
しかし、金属アレルギーの方は使用できないほか、長年つけていると歯肉に金属イオンが溶け出して歯肉が黒ずんでくるリスクがあります。また、セラミックが表面にあっても、金属で裏打ちされているため、透明感に劣るというデメリットもあります。

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