2019年12月11日水曜日

保険診療で、白い歯の修復物を入れることができるのは、前歯の上下計6本です

白い部分には保険診療で認められたプラスチック系の素材を使用しますが、このプラスチックは、審美を考慮すると様々な問題点があります。 プラスチックとセラミックを比較した場合、セラミックには以下の利点があげられます。

天然歯に近い色調
天然歯は象牙質・エナメル質などの層がある立体構造です。セラミックも何層も異なる色を重ねるので、隣接する天然歯と調和した色を再現することができます。

体に優しい素材
セラミックはレジン(プラスチック系)などの有機物質とは違い、生態親和性に優れた素材です。
耐久性に優れる
レジンと比較して耐磨耗性や耐変色性は格段に優れています。ご家庭の食器を思い浮かべると理解できると思います。食器同様に、耐衝撃性ではセラミックは劣ります。しかし衝撃に弱いのは天然歯も同じです。日常生活ではなんら問題なく機能します。

メタルボンド
メタルボンドは金属フレームにセラミック(陶材)を焼き着ける技法も用いた修復物です。金属とセラミックは化学的に結合されているので簡単に剥がすことはできません。黒い部分が金属でその上を覆う白く見せたい部分に何層もの色のセラミックを重ねて焼きます。隣接する天然歯の色に調和させます。

オールセラミック
オールセラミックはフレームもすべてセラミック構造の修復物です。歯科材料性能が向上し、日常生活でも 十分耐えうる素材を使用しています。メタルボンドと比較して、光の透過性に優れているので色調はさらに天然歯に 近づけることができます。また、金属アレルギーの方にも安心して使用いただけます。
ハイブリッドレジン
ハイブリッドとは”異種要素の混合”の意味です。この素材のハイブリッドとは、レジン(プラスチック)とセラミックの混合です。レジンの長所(破折しにくく、柔らかいので対合する歯を削らない)とセラミックの長所(変色しにく、プラークが付着しにくい)を併せ持つ素材です。レジン(プラスチック)が結合のベースなので、変色性はセラミックには劣りますが、セラミックと比較して安価に修復できることができます。

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