2019年12月5日木曜日

歯周病を予防するためには、何よりもまずプラークコントロールが不可欠です

歯周病は感染症のひとつです。歯周病=歯石取りというイメージですが、実はそれが正解ではありません。
歯石の表面についたバイオフィルムに生息する細菌が口腔炎症を生み出しているのです。治療の際は、まずは縁上歯石を除去し表面についたバイオフィルムを取りのぞきます。スケーリング後は次亜塩素酸水を使って口腔内を洗浄するのがポイントです。その後、位相差顕微鏡と歯周病菌検査薬を使って菌の確認を行います。万が一陽性の場合は、抗生物質を使って歯周病菌を殺菌します。

歯周病菌は口腔内を移動し炎症を引き起こすため、できるだけ短期間で治療を受けることが大切です。本気で治したいと望まれるなら1日で口腔内すべての歯石及びバイオフィルムを除去し口腔内細菌を限りなく0に近づけることが理想です。歯周病のケアとともにお口の粘つきや口臭にも効果的です。少なくとも抗生物質の効果のある10日間内に数回来院していただき清掃を終わらせることをお薦めします。
また進行してしまった歯周病を早く、確実に治すには、治療に使える材料や薬、時間が制限される保険治療であれば限界があります。患者さんにとって一番効果が高く、再発しにくい自費治療もご用意しておりますので、気軽にご相談ください。日本では歯周病予防への意識が低いのが現状ですが、将来歯を失わないためにも定期検診で予防に努めましょう。

歯周病はどのように予防するのでしょうか?
歯周病を予防するためには、何よりもまずプラークコントロールが不可欠です。歯の周辺に付着したプラーク(歯垢)を除去し、細菌を減らすことで歯周病の進行を食い止めることができます。歯の上側の歯垢は、ご自身の毎日のブラッシングによって取り除くことができますが、歯肉の内側深く入り込んだ歯垢は、ご自身で除去できないため歯科医院にて清掃を行う必要があります。ご自身と歯科医院の相互の取り組みによって、歯周病を予防していきます。
歯周病はどうやって治すのでしょうか?
歯周病が進行し溶けてしまった骨は戻すことは非常に困難です。とにかく症状を悪化させないようにすることが大事です。歯周病の原因は何よりも歯垢です。歯周病になってしまった際には、根源である歯垢=細菌をいかに減らしていくかが重要なポイントです。細菌を減らすためには、まずご自身の毎日のブラッシングによって今以上に細菌を増加させないことが大切です。

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