2019年12月3日火曜日

親知らずが少しだけ見えていて、それ以上表面に出てきそうにない時

昔から、親知らずは早めに抜いておくに越したことはないと考えられてきましたが、現在では、自分の親知らずをうまく活用する術も見い出されてきています。このため、「悪影響を及ぼさない状態の親知らずについては、残しておいた方が良い」というのが一般的な考え方です。また、親知らずは抜く時に痛いというような考えも広く信じられていますが、これもあまり正確な情報とは言えません。現在の親知らずへの対処やその治療方法などについて、こちらのページでご説明いたします。

次のような例では、親知らずを抜くことをオススメしています
親知らずが少しだけ見えていて、それ以上表面に出てきそうにない時
親知らずが横向きや斜めに生えているような場合、歯の一部しか表面に見えていないことが一般的です。このような場合は、親知らずのブラッシングも行ないにくく、虫歯や歯周病リスクを高めてしまいます。早めに抜いてしまい、不要なリスクを取り除きましょう。
横向きの親知らずが手前の歯を押しているような時
同様に横向きの親知らずや、斜めに向かって親知らずが生えている場合、親知らずが手前の歯を強く押してしまうケースが多くなります。痛みがある場合、ない場合とありますが、いずれの時も将来的な歯並びに悪影響を及ぼしますので、抜歯をオススメします。

親知らず周辺に膿の固まりが見られる時
親知らずを診察している段階で、レントゲン写真を確認すると、親知らず周辺に嚢胞(のうほう)と呼ばれる膿の固まりが写っていることがあります。後々、親知らずの動き次第で悪影響を及ぼす可能性がありますので、抜歯しておく方が良いでしょう。

噛み合わせが悪い状態で、粘膜などを傷つける可能性がある時
親知らずが嚙み合っていないことは少なくありませんが、噛み合わない親知らずは時に歯茎や粘膜を傷つけてしまうこともあります。また、嚙み合わないまま成長を続けてしまうと、顎関節症などのリスクも出てしまいます。このような場合は、抜歯が適切です。
親知らずが重度の虫歯や歯周病に侵されている時
親知らずは一番奥に生えるため、ケアが難しく虫歯や歯周病になってしまうケースも少なくありません。このように既に虫歯や歯周病にひどく侵されている親知らずについては、わざわざそれを温存する必要もなく、抜歯してしまう方が適切です。

0 件のコメント:

コメントを投稿