2019年12月17日火曜日

口臭の源は口腔内に常在している細菌によって作り出されます

口臭の主な原因は、「VSC(揮発性硫黄化合物)」です。この原因となるVSCは主に舌表面の後方中央部にたまった舌苔(ぜったい)から発生します。
※舌苔(ぜったい)とは、口腔内の色々な物質が垢のようにたまって堆積したものです。
それでは、なぜ舌苔から口臭が発生するのでしょうか。唾液や歯垢(プラーク)の中には、大変な数の細菌がいて、食べカスなどを栄養源に増殖を繰り返しています。そして、細菌たちは舌苔の中にある含流アミノ酸やペプチドといったタンパク質を分解(腐敗作用)します。分解することによって発生したガスVSCが口臭の元となるのです。

口臭の源は口腔内に常在している細菌によって作り出されます。唾液や歯垢(プラーク)の中には大変な数の細菌がいて、食べカスなどを栄養源に増殖をくり返しています。虫歯も歯周病も口の中の細菌によって起こりますから、こうした病気がある人はより多くの細菌が住み着いていることになります。また、口の中を掃除しない人にもたくさんの細菌がいますので、お口が臭うというわけです。
生理的口臭(健康な人にも生じる)
朝起きた時、空腹時、緊張時など誰にでもあるもの
月経時 (排卵日前後、又は月経の一時的に増します)
加齢による老人性口臭
喫煙者による喫煙口臭(喫煙は歯周病の保進因子)
病的口臭
歯周病
口臭に悩む約8割に見られる病気です。歯の表面や歯と歯肉の間に細菌の塊である歯垢(プラーク)がたまって、歯肉に炎症が起こると細菌だけでなくタンパク質を多く含む血液や膿などが増えて口臭を引き起こします。
舌苔の汚れ
舌に付く白っぽい苔状のもののこと。歯垢とほぼ同じ成分で口臭の原因となる。
唾液分泌低下
唾液には食べカスをはじめとする口の中の不純物を洗い流す働きがあります。唾液が不足すると不純物をエサにした細菌が増殖し口臭の原因になるガスを発生させるのです。
鼻や喉の病気
慢性副鼻腔炎や咽頭炎、喉頭炎など鼻や喉の慢性的な炎症も原因となる。
虫歯、合わない詰め物、被せ物、義歯
口腔中の疾患、機能低下によるもの
その他特定疾患(糖尿病・慢性便秘など)
精神的な病気(自臭症)
たまたま、口臭のあるときにだれかに指摘されたことが原因で、深く悩んでしまうのが、心因性の口臭です。
口腔内以外に原因がある場合は、他科で診てもらいましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿