2019年12月13日金曜日

虫歯の最大の原因菌であるミュータンス菌は糖分が大好物です

「虫歯にならないようにしっかりと歯を磨きましょう」などと、小さな頃から耳にタコができるほど言われてきたという方も多いかもしれません。では、その虫歯とはどういった状態のことを指すのでしょうか。
虫歯とは、簡単に言うと「酸によって歯が溶かされている状態」を示します。口には多くの細菌が存在しているのですが、そのうちのひとつである「ミュータンス菌」を中心に、虫歯の原因となる酸が作り出されます。
ミュータンス菌が増える原因とは
虫歯の最大の原因菌であるミュータンス菌は糖分が大好物です。それを栄養源として活発に活動するようになり、プラーク(歯垢)を自らの住処としていきます。
そのプラークには、ミュータンス菌以外にもおびただしい数の菌が生息しています。そして歯磨きをせずに寝てしまったり、常に磨き残しがある状態だったりした場合はさらに菌が繁殖してしまい、次第にミュータンス菌などの菌から「酸」が作り出されるようになります。
虫歯の治療は進行度に合わせて行われる
虫歯の進行度は、C0C4まで5段階に分かれています。虫歯治療は、それぞれの段階に応じたものが適用されます。
C1
歯のエナメル質が溶け、小さな穴が開いた状態です。治療としては、虫歯部分を取り除いて詰め物を詰めます。
C2
虫歯の影響がエナメル質の下にある象牙質にまで及んでいる状態です。この状態になると、甘いものや冷たいものがしみることがあります。治療法としてはC1と同じような流れですが、C2になると麻酔が必要になることもあります。
C3
虫歯によって象牙質が破壊され、歯髄にまで虫歯の影響が及んだ状態です。この状態ですと歯髄に炎症が起きているため、常に強い痛みを感じるようになります。また、C3まで虫歯が進行していると、神経の興奮により麻酔が効きにくい状態になります。このため、治療では先に神経を取り除き、歯髄の中をきれいにしてから被せ物をしていくという流れになります。
C4
虫歯の最終段階まで症状が進行していると、すでに虫歯によって歯の大部分が失われてしまっています。また、歯の根っこまで虫歯の影響が及んでいるため、C4になると歯を残しての治療というのは難しくなり、抜歯の可能性が高くなります。
早い段階での虫歯治療を
虫歯というのは予防することも当然重要ですが、もし「虫歯かな?」と思ったら少しでも早く歯科医院を受診することが大切です。いつまでも自分の歯を保っていくためには、歯の異変をしっかりと受け止め、早めに対策を取っていくことが欠かせません。

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