2019年9月6日金曜日

歯周ポケットの深さなど、歯周病の重症度も高いと言われています

ではなぜ糖尿病と歯周病はこれほど深くリンクしているのでしょうか?
身体が何らかの病気にかかれば歯周病になりやすくなる事は分かりましたが、その中でも歯周病に最も関わりがある病気が『糖尿病』で、歯医者で歯周病と診断されたのをきっかけに糖尿病が見つかるということも珍しくありません(逆に糖尿病と診断されたのをきっかけに歯周病が見つかる事も多いです)。
ではなぜ糖尿病と歯周病はこれほど深くリンクしているのでしょうか?

1.糖尿病の人は、歯周病にかかっている人が多い
糖尿病の人は、糖尿病でない人に比べて歯周病になる人が2倍以上という報告があります。また、歯周ポケットの深さなど、歯周病の重症度も高いと言われています。
糖尿病になると身体の抵抗力が下がりますのでさまざまな合併症が起こり、糖尿病は合併症が怖い病気ともいわれていますが、抵抗力が下がるという事は、『細菌に感染しやすい=歯周組織が歯周病菌(歯垢)に侵されやすい』となりますので、糖尿病になると歯周病になりやすく、歯周病が治りにくくなってしまうのです。
2.血糖コントロールが悪いほど歯周病も悪化する
血糖コントロールが悪いほどさまざまな合併症が起きやすいとされていますが、合併症の一つとして歯周病が捉えられており、歯周病も悪化すると言われています。
さらに糖尿病になると唾液の分泌量が減少し、唾液が少なくなるという事は口の中の細菌を洗い流す作用が弱くなり、そのうえ糖尿病になると白血球の機能が低下するため細菌の数が増加しますので、歯周病になりやすく、歯周病が治りづらくなってしまうのです。
3.糖尿病の人が歯周病治療すると血糖コントロールが改善!
歯周病の治療によって歯周組織の炎症が改善すると、インスリンが働きやすい状態になって、血糖コントロールが改善する可能性があると報告されています。
また歯周病を治療し、症状が改善されていくと糖尿病の症状も改善されたという報告もありますが、これはまだハッキリとはしていません。ただ糖尿病を同時に治療していかなくては歯周病を完治させる事が難しいことだけは確かなのです!

歯周病とタバコ(喫煙)の関係
歯周病は歯垢(プラーク)が原因で発症し、症状が悪化していくのですが、歯垢(プラーク)だけでなく『たばこ(喫煙)』が原因で歯周病の症状が悪化し、さらにタバコを吸っている方は歯周病の治療を行っても治りにくいといわれています。

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